【TrendDoor】人肌恋しさにバージンロードを走る年末!?
 これからの時期、カップルの結婚数が急増するのをご存知だろうか。年間で結婚が一番多いのは3月(過去3年平均:約76,000件)だが、次いで多いのが11月、12月。「寒すぎず、年を越す前に」という心理が働いての結婚ラッシュなのだろう。ちなみにもっとも少ないのは、正月という特別な時期ということもあり納得の1月。次点は暑さが敬遠される8月、9月となっている。
 ちなみに“ジューンブライド”の6月はちょうど梅雨の時期ということもあり、結婚する人の数は実はかなり少ない。統計を見ても下から数えて5番目となっている。西洋では家庭の守護神ジュノーに守られ幸せになるという6月も、日本の長雨には勝てないということか。

 なお離婚の件数のトップも3月(過去3年平均:約29,000件)だ。しかし他の月もだいたい同じ程度の件数で、その差はほとんどない。3月が少しだけ多いのは、子どもが学年途中で姓が変わることを避けるため、年度末を選ぶ親の配慮も影響しているのではないだろう。
 年度末や卒業式など、“心機一転”や“別れの季節”の3月に結婚も離婚も多いということは、日本の四季や日本人の行動パターンに影響を受けているように思えて面白い。

 その昔、江戸時代では武家夫婦の10組に1組は離婚していた。また、明治時代前期の離婚率(人口1000人に対する年間離婚件数)は約4%となっており、離婚が急増したといわれる現代の2.1%(2000年)の2倍もの夫婦が離婚に至っている。
離婚の際によく聞く「三くだり半」は離婚の際に夫から妻に渡される離縁状だったため “妻が夫に捨てられる”というイメージが強いが、実は「離婚証明書 兼 元夫からの再婚許可証」という存在だった。女性が再婚するためには三くだり半は必要なものであり、嫌がる夫に無理やり書かせるというケースもあったそうだ。

 海外挙式は当然の選択肢として、水中、はたまた宇宙で挙式をするカップルもいる時代。コンビニエンスかつユビキタス的に、“いつでもどこでも”を売りにするウェディングビジネスが生まれてきてもおかしくない。

筒井健二

結婚祝い「アロマグッズセット」 - アロキャンドル付きで食卓が癒し空間に
結婚祝い「バスグッズセット」 - キシリトール配合のリラックスお風呂セット