【ファンキー通信】「やおい」が海を越えて「ブロードウェイ」に進出!?

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 「アニヲタ」「ゲーヲタ」「ジャニヲタ」など、日本には数々のオタク文化があるが、中でも「やおい」は「ヲタ」の中でも異色を放っている。乙女ロードや腐女子といった、やおいに関連するキーワードの知名度が高まっていることが原因なのか、やおい熱は海の向こうでもヒートアップしているというのだ。それを受けてか否か米国のおたく向けツアーを企画するポップジャパンツアーでは、「やおい 美少年 ボーイズラブ ツアー」と題したやおいをテーマにしたツアーが登場している。

 このツアー内容を詳しく紹介している「アニメ!アニメ!」によると、8日間のうち6日間は一般的な日本ツアーと変わらないという。しかし、4日目・5日目に注目。4日目は『中野ブロードウェイ』(中野駅前にある商店街)を皮切りに、やおいのプロダクションスタジオから池袋乙女ロードを回り、2軒の執事カフェに行く。5日目にはさらに秋葉原観光をし、さらにやおい作家の立野真琴さんに会えることが大きな目玉となっているようだ。腐女子にしてみればうれしい悲鳴連続の、やおいづくしのプラン!なのである。

 海外のおたく事情に詳しい、アニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」の編集者Sさんの話によると、アメリカではやおいマンガは書店で買うことが難しく、BL系を扱うコミック専門店も数少ないため、入手困難であるという。しかしアニメコンベンションの「ディーラーズルーム」(日本でいうところのコミケにある企業ブースのような感じ)というイベントで即売会が行われていて、そこで買っていく人が多いそう。でも、アメリカ人の読むやおいマンガって、やっぱり絵のタッチもアメコミ調なの?

 「アメリカでは日本のマンガを翻訳したものがほとんどですが、現地の外国人やおい作家の作品もありますよ。でも日本のもののほうが人気が高いのでは・・・」(「アニメ!アニメ!」編集者Sさん)

 しかも、最近では「やおい」という言葉も浸透しているらしく、海外のヲタ達の間では「Yaoi」と表記されているそう。マンガの系統は理解しているがネーミングの由来である「やまなし・オチなし・意味なし」ということまでわかっているかどうかは定かではないという(ちなみに「腐女子」という言葉はまだ広まっていない様子)。

 さらに驚きだったのは、海外ヲタ達の間では、秋葉原と同じくらい『中野ブロードウェイ』が観光地として人気が高いというのだ! う〜ん、たしかにマニアックで、ただならぬ雰囲気溢れる『中野ブロードウェイ』は、オタクにしてみたらたまらないスポットなのかもしれない。秋葉原・池袋に続いて「中野」がオタクの新名所になる日も近いかも・・・!?(坂井あやの/verb)

■関連リンク
アニメ!アニメ! - 文中で紹介したアニメ情報のWebサイト