27日、東京都千代田区のイタリア文化会館で行われたセミナーで話をする、「リストランテ濱崎」の濱崎龍一氏(左)と「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」の落合務氏。(撮影:久保田真理)

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10月25日は「世界パスタデー」――。この日にちなんだセミナー(イタリア文化会館、バリラジャパン主催)が27日、東京都千代田区の同館で開かれ、落合務氏ら都内の有名イタリア料理店のシェフ2人がパスタ料理の実演を行った。

 「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」の落合氏はウニ、カラスミ、きのこを使ったスパゲッティ2品、「リストランテ濱崎」の濱崎龍一氏はエビや野菜のスパゲッティ2品を紹介した。パスタをゆでるときの注意点として、両氏は共に、塩をたっぷり入れることを強調。落合さんは湯を飲んでしょっぱい程度の量、濱崎さんは湯1リットルに対して10グラム入れるという。ソースとスパゲッティを合わせると、会場にはおいしそうなにおいが立ち込め、参加者はうっとりとした表情で両氏の技を見つめた。

 また、実演後にはトークショーが行われ、両氏はイタリアで修行していたころの思い出などを語った。参加者からは、パスタのゆで時間について質問があり、落合氏は「家庭の場合、味を整えたり、盛りつけたりするのに時間がかかり、食卓に出して食べるまでに3−5分かかる。余熱の分を考えて、少し硬めにゆでて」とプロならではの“コツ”を伝えた。

 同セミナーは、「世界イタリア語週間」の一環として行われた。同館では28日、イタリア料理の歴史に関する講演会を予定している。問い合わせは、イタリア語コース事務室(電話:03-3262-4500)まで。【了】

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