F1最終戦ブラジルGPが23日、インテルラゴスで行われ昨日の公式予選でポール・ポジションを獲得したフェリペ・マッサ(フェラーリ)が、そのままトップを譲ることなく優勝を飾った。また、引退レースとなったミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は、アクシデントで一時は最後方まで順位を落とすも、そこから巻き返し4位でゴールした。また2位でゴールしたフェルナンド・アロンソ(ルノー)がワールドチャンピオンを獲得した。

 10番手グリッドからスタートしたミハエルは、スタート直後、BMWザウバーの2台をかわし8番手まで順位をあげる。その後、ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)をかわし6番手に。しかし9周目、ミハエルに日本GPに続きアクシデントが起きる。前にいたジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)をオーバーテイクした瞬間、左のリアタイヤがパンク。スローダウンして、なんとかピットへ戻るも最後方まで順位を落とす。

 しかし、ここから皇帝が最後の意地をみせつけた。燃料を満タンに入れ重いマシンにもかかわらず、トップを快走していたマッサを上回るタイムでファステストラップを連発。残り23周で迎えたピットストップまでになんと7番手まで順位をあげる。そして、その後もバリチェロをあっさりかわし、フィジケラ、キミ・ライコネン(マクラーレン)をかわし4番手まで順位をあげてフィニッシュを迎えた。

 レースは、母国のファンの前でマッサが優勝。2位にはフェルナンド・アロンソ(ルノー)が入り、2年連続のワールドチャンピオンの座に輝いた。またルノーはコンストラクターズポイントでもフェラーリを上回った。3位にはジェンソン・バトン(ホンダ)が続いた。また佐藤琢磨(スーパアグリ)が今シーズン最高位となる10位でフィニッシュした。

 ミハエルが引退し、アロンソがルノーに別れを告げマクラーレンへ移籍。そしてマクラーレンからライコネンがフェラーリへ。一つの時代を終え、新しい時代への転換期を迎えるF1。果たしてどんな歴史を築いていくのだろうか。

 決勝レース結果