2007年春のスギ・ヒノキの花粉飛散量は全国的に例年より少ない――。日本気象協会(本社・東京都豊島区、松尾道彦会長)は16日、来年春の花粉飛散量の予報を発表した。

 毎年春の花粉飛散量は、前年夏の気象条件の影響を強く受けるため、猛暑で日照時間の多い場合は、花芽が生長し花粉の量が増加するが、冷夏で日照不足の場合は花粉の量は減少する。

 06年の夏は、気温は平年並みのところが多かったが、花粉の量の増減に最も影響を与える7月の日射量や日照時間が全国的に少なかったことから、07年春の花粉飛散量は例年(過去10年の平均)に比べ、全国的に少なくなると予想される。

 地域別にみた来春の花粉飛散量は、西日本では例年並みだった今春よりも少なく、東日本や東北では、記録的に少なかった今春より飛散量が多くなる見込み。

 飛散量予想は、06年夏の全国の気象条件を元に作成したもので、現在実施中の花芽観測や今後の気象条件により予報の内容が変わることがあると同協会は説明している。【了】

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