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ネット時評:安倍政権で「日はまた昇るか?」(2)

【PJ 2006年10月10日】− (2)「イノベーション」による「成長志向」
(1)からのつづき。そしてこの「オープン」とともに重要なキーワードが「イノベーション」であり、「イノベーション」による「成長志向」である。三菱UFJ総研の『「イノベーション」による成長路線を選択した安倍政権』がこの点を正確に指摘している。

・「イノベーション」による成長路線を選択した安倍政権
http://www.sc.mufg.jp/inv_info/ii_report/fj_report/pdf/fj20061002.pdf

 同様に、第一生命研究所の別のレポートは、閣僚人事から、財政再建より、成長を重視していることが透けて見える、としている。すなわち、経済情報を追いかけているものにとって、今回の人選は「サプライズ」。特に経済担当大臣には、民間から前任が内閣府政策統括官である大田弘子氏を起用し、財務大臣には尾身幸次元経済企画庁長官を起用した点。本命視されていた柳沢伯夫議員や与謝野馨議員が外れていたのだ。

・安倍政権の閣僚人事からみえる政策〜経済成長路線人選
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/kuma/pdf/k_0609i.pdf

 大田経済担当大臣は、内閣府時代から経済財政諮問会議とは深い関係。だから新政権も官邸主導で行くぞ、との決意がここから読み取れる。官邸のリーダーシップを機軸に、諮問会議が政策決定で重視される役割をより強めていく方向で政権運営は推移していくだろう。

 そしてその政権運営の中核の思想は「イノベーション」。尾身財務大臣の基本政策は、「生産、消費を本格的に立ち直らせるため、景気回復最優先で取り組み、日本経済を生まれ変わらせ」ること(同氏のHP)。同時に彼には『科学技術で日本を創る』、『科学技術立国論』という著書がある。新政権の経済成長路線の中のイノベーションの部分を肉付けしていくのが尾身財務大臣の役回りとなりそう。

 更に経済成長路線を推進する主要メンバーになる経済産業担当大臣は、甘利明議員。甘利大臣は、通商産業政策に強く、知的財産に関する議員連盟の会長でありエネルギーにも詳しい。また山本有二金融担当大臣は、今回、再チャレンジ担当を兼任する。金融面から中小企業・ベンチャー支援をしていくことになろう。柳沢伯夫厚生労働大臣も、税制・財政に関する幅広い知見が、少子化・高齢者対策に活かされ、イノベーションの外堀を守るに違いない。【つづく】

■関連情報
日本経団連総会における御手洗新会長就任挨拶
 「INNOVATE 日本(にっぽん)」。日本を「希望の国」にするにはそれしかない、とキャノン社長。 安倍政権の精神的指針。

WEBサイト『金融リテラシー』編集長:PJ活動のベースとなるクリッピング作業を公開、またメルマガも配信しています。

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 神宮司 信也【 東京都 】
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