【ファンキー通信】やる気がUP!するオフィスの条件

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 「働きやすい職場」を求め転職を繰り返す人もいるほど、職場の環境はかなり重要だ。でもそういった声が聞こえてくるのは従業員からばかり。経営者側はどのように考えているのだろうか。

 先日、文房具・事務用品の総合メーカー「コクヨ」が企業の経営者・役員を対象に、オフィス環境に対する意識を把握するため「オフィス環境に関する意識調査」を実施。その結果9割以上の人が、やる気は「オフィス環境によって左右される」と考えていることが分かった。

 それではどんなオフィス環境が従業員のやる気を向上させると考えているのか。意識調査を見ると1位「従業員用の気軽な打ち合わせ場があること」(51.4%)、2位「静かで落ち着いた環境」(45.1%)、3位「収納スペースが広い環境」(41.9%)と続いている。

 さらに理想のオフィス環境についても、1位「整理整頓されたオフィス」(56.1%)、2位「静かで落ち着いた環境」(55.3%)、3位「従業員の気軽な打ち合わせ場がある」(53.8%)、4位「ITインフラが整っている」(52.2%)、5位「収納スペースが広い」(51.0%)・・・。経営者は散らかっていないオフィスを望んでいるということがわかる。

 では従業員はどんなことをオフィスに望んでいるのだろうか。従業員側の声は、ビジネスパーソンを対象に翔栄クリエイトが4月に実施した「オフィス環境に関する意識調査」の結果をもとにした。

 双方の意見が食い違ったところは、従業員は「交通の便・立地」(46.0%)がダントツの1位だったのに対し、経営者では9位だった。逆に経営者側で1位だった「従業員用の気軽な打ち合わせ場があること」は、従業員では8位「オフィスの構成・編成・配置」に該当する。

 一方、一致したところは、理想のオフィス環境では、経営者で1位の「整理整頓されたオフィス」が、従業員で1位の「精神的に不快感がないオフィス」(71.5%)に含まれるのではないだろうか。さらに経営者の2位「効率よく作業が進められるオフィス」(69.3%)も従業員の2位「静かで落ち着いた環境」とほぼ同じことを指している。この上位2つこそがやる気がアップするオフィスの条件といえそうだ。

 お互い働きやすいオフィスについて考えるならまずは経営者と従業員同士で話しあったほうがよさそうだ・・・。(清水憲一/verb)

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オフィス環境に関する意識調査 - 文中で紹介した株式会社翔栄クリエイトの調査結果