XFN-ASIAによると、米金融大手JPモルガンのアジア・太平洋地区COO(最高執行責任者)を務めるカール・ウォルター氏は、中国で2008年までに国有上場企業を中心に株式公開がさらに進むために、市場は供給圧力を受けるとの見通しを示した。

  同氏は、議決権の有無など株式に区分を付けることが合法化されたことを受け、経営権を脅かされることなく株式を追加公開できるようになったため、非流通株式を公開する動きが強まり、市場を圧迫する恐れが出てくると指摘した。現在、上場企業が発行する株式の最大3分の2が非流通株式となっているが、大半は追加公開の意向を示している。非流通株の株式公開には一定の制限が設けられているが、この規制が2008年には撤廃されるため、何らかの施策が講じられなければ、既存の株主の希薄化を招くと述べた。 【了】