20日、自民党本部で行われた総裁選の後握手を交わす(左から)麻生氏、小泉首相、安倍新総裁、谷垣氏の面々。(撮影:吉川忠行)

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自民党は20日午後、東京都千代田区の自民党本部で党大会に代わる両院議員総会を開き、第21代総裁に安倍晋三官房長官(51)を正式に選出した。

 小泉純一郎首相(64)はあいさつで、3候補に対し「自らの信条を国民の前に示し、堂々たる政策論争を展開された3候補の健闘に、心から敬意を表したい」と述べるとともに、「めでたく新総裁に就任した安倍晋三君に祝意を申し上げる。今後は、私も皆さんとともに安倍新総裁をもり立て、政権政党たる使命をもって、引き続き、国民の信任を得られるように頑張っていく」と安倍新総裁に期待を寄せた。

 安倍氏は「伝統ある自由民主党総裁の地位の重さを改めて認識している」と総裁就任直後の感想を述べた。その上で、「歴代総裁と同じように、正しい方向にリーダーシップを発揮して参る所存だ。初の戦後生まれの総裁として、理想の炎と改革の炎をしっかりと受け止め、松明を受け継いでいく」と改革路線の継承を宣言した。
 
 その後、安倍氏は壇上で、小泉首相、総裁選で敗れた谷垣禎一財務相、麻生太郎外相とともに握手。10月22日投開票の衆院神奈川16区と大阪9区の補選候補者もまじえ、来春の統一地方選と来夏の参院選に向け、出席者全員とともに「ガンバロー三唱」でこぶしを突き上げ、勝利を誓った。【了】

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