ズバリ、あなたはSですか？　それともMですか？

　一般的にS（サディスト）とは、相手に身体的、精神的苦痛を与えることで性的快感を味わったり、性的興奮を得たりするタイプの人のことをさし、M（マゾヒスト）とは、その逆のタイプの人のことをさします。でも、セックスをする時の立場的な見方ではなくて、自分の性格を「SM」で例える人ってよくいますよね？　女性の尻にしかれる男性はMだとか、容赦なく毒舌を吐く女性はSだとか・・・まぁ、これは極端な例になりますが。

　「セックス」の相性ともなると、同じ嗜好を持つ者同士では成り立ちませんが、これが「性格」の相性で考えてみるとどうなのでしょうか？　生活情報サイト「オールアバウト」によると、SとSは○、MとMの性格の相性は×という風に説いています。

　では、なぜSとSは相性がいいのか？　人間は小さな頃は誰でも親の手助けがないと生きていけない未熟な状態で、そこから受動的に成長していきます。つまり、人間はすべて先天的にMであり、後天的にSになる人もいる・・・と言えるわけです。そう考えると、Sの人はもともとMだったからMの気持ちがわかるワケで、S同士が恋人同士であれば、時としてどちらかがMに戻れば相性は改善できる、ということなのです。でも、そんなにカンタンにSになったりMになったりできるものなのでしょうか？

　そこで以前SMクラブで働いていたという元女王様にコンタクトをとり、さっそくこの話をしてみた。すると・・・。

　「もともとMだったとしても、ある程度いろんな環境や出来事の中で自分がSであることに気がついたら、Mの気持ちはわかっても、Mに戻ることは難しいと思う。セックスの場合だったら、立場やシチュエーションが変わることで新しい快感を発見できることはあると思うけど・・・」（元女王様）

　ん〜・・・理論としては考えられるけど、実際問題、現実はそうもいかなそうです。本来S・Mとは「性的」快感や興奮を得る人のことをさすのであるから、「性格」の表現として使うのはそもそも違うのかもしれません。ま、「カレ、Mだから〜」って紹介されれば、性格がわかりやすくていい、という気もしますが・・・。（坂井あやの／verb）

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