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花王ブローネヘアマニキュア損害賠償裁判 記者クラブへの便宜供与、“一般の人”は受けられず

花王ブローネヘアマニキュア損害賠償裁判 記者クラブへの便宜供与、“一般の人”は受けられず
9月11日に奈良地裁を訪れた。
 花王「ブローネヘアマニキュア」を使用して脱毛したという男性が、花王を相手に裁判で闘っている記事を見つけた。だが詳しい内容がわからない。4回目の裁 判を傍聴し、奈良地裁で裁判資料の閲覧申請をして、ひたすらノートにメモをはじめた。記者クラブには資料提供などの「便宜供与」があるが、一般の人は裁判 の中身を知るのも一苦労だ。

【Digest】
◇花王を相手に闘っている人がいた
◇奈良地裁に電話で問い合わせ
◇花王「ブローネヘアマニキュア」裁判傍聴へ
◇記者クラブにだけ便宜供与をする
◇閲覧申請用紙に記入
◇いざ、裁判を傍聴
◇当日、裁判所に行かないと何が起きているか分からない
◇閲覧で、ひたすらメモること2時間半
◇画像も、録音もダメ
◇裁判所ごとに基準が違う?


◇花王を相手に闘っている人がいた
 
 先月、ネットサーフィンをしていたら、以下のような『毎日新聞』の記事を見つけた。

 〈毛髪着色料を使用した直後に、頭髪がほとんど抜け落ちたとして、奈良市の50代の男性会社員が21日までに、製造元の「花王」(東京都中央区)を相手取り、治療費や慰謝料など計約440万円の支払いを求める損害賠償訴訟を奈良地裁に起こした。

  訴状などによると、会社員は04年秋、白髪を染めるため、同社の製品「ブローネヘアマニキュア」を初めて使用。昨年2月中旬ごろに再び使ったところ、翌日 に顔全体がはれ上がり、約1カ月後に頭髪が脱毛してほとんどなくなり、まゆ毛も抜けて薄くなった。頭髪はその後生えつつあるが、元の状態には戻っていない という。
 
 原告側は「皮膚科の医師は頭皮に毛髪着色料による皮膚炎を生じたと診断している。 症状が出る直前に会社員が使ったのはこの製品だけ。外箱には危険性に関する指示・警告も記載されていなかった」と主張。これに対し、花王広報部は「因果関 係がないという立証も含め、裁判で明らかにしたい」とコメントした。〉

 東京地区では2006年04月21日の夕刊に小さく掲載されただけなので、眼にした人は少ないだろう(大阪では朝刊)。他の主要新聞は「スポーツニッポン」を除き、すべて掲載しなかった。花王は日本で第4位の広告宣伝費を投じる巨大スポンサーなので書けない事情もある。

 あの花王を相手に裁判で闘っている人がいたとは・・・。どういった裁判なのかくわしいことを知りたくなった。

◇奈良地裁に電話で問い合わせ

 奈良地方裁判所に電話をしてみた。民事担当の書記官に電話をまわされた。

−−4月に花王を訴えた記事を読んだんですが、次回の裁判はいつですか?

 「事件番号わかりますか?」

−−そういうのはわかりません。

 「ちょっと待ってください」と言われ、保留のまま電話口で待つこと数分。
 
 「原告が○×さんの裁判ですね」と、原告の名前が出てきた。
(○×さんと言うんだ!)

 裁判の事件番号は「18(ワ)165号」。今後はこの番号で問い合わせをすればいいとのこと。次回の裁判期日は9月11日(月)13:10〜で、4回目だと教えてもらった。

−−すみません。訴状とか裁判資料を見たいんです。それで、わたし東京からなんですが、そちらに行かないと資料は見れないですか?

 「そうですね。こちらに来ていただかないと難しいですね」
 奈良地裁に行き、収入印紙150円を払うと裁判資料を見ることができる、と教えてもらった。東京で手軽に見ることはできないようだ。

−−原告側の弁護士さんのお名前、教えていただけませんか?

 代理人は、奈良の弁護士で川崎祥記さんだ、と教えてもらった。
 奈良地裁だからだろうか。丁寧な対応だ、と思った。

◇花王「ブローネヘアマニキュア」裁判傍聴へ

 9月11日、奈良地裁に出向いた。1Fの受付で、法廷は203号だと教えてもらった。13時10分まで1時間近くあったので、裁判資料を先に見せてもらおうと、2Fの民事書記官室に行き、窓口近くにいた女性に聞いてみた。

−−裁判資料を見たいんですが・・・。

 「どの裁判ですか?」

−−今日これからの裁判で、事件番号が18(ワ)165号なんですが、コピーできますか?

 「コピー? それはできません」

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