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アメリカの黒人はなぜ、ジャズを聴かなくなったのか?

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アメリカの黒人はなぜ、ジャズを聴かなくなったのか?
ハーレムのビッグアップルジャズ。(撮影:工藤明子)
【PJ 2006年09月14日】− 【NY発】自分の「音学歴」を振り返ってみると、アメリカン・ポップスに始まり、ロック、R&B、ブルース、ジャズ、ブラック・コンテンポラリーとジャンルは変わり、現在はジャズとブラック・コンテンポラリー、そしてラップを少々というところである。日本で海外ジャズミュージシャンを聴くと高く付くのでニューヨークに来た時にまとめて聴くようにしている。

 ところが、カーネギーホール、ブルーノート、イリディアム、バードランドなど、どこに行っても、客席をぐるりと見渡すとほとんど白人客。ハーレムのド真中にあるアポロ劇場ですらそうなのだ。

 最近、特に若い黒人がジャズを聴かなくなったとはよく言われる事で、「ジャズを聴くのは白人とアジア人だけさ」とウェズリ−・スナイプスが映画の中で言っていた。「どうしてジャズ聴かないの?」と私もたびたび黒人達に質問する。そうすると「聴くさ!グローバー・ワシントン・JRだろ、ケニ−Gだろ」いいえ、昔からのジャズファンはそれをジャズとは呼ばないんです。

 飛行機内で見たアントニオ・バンデラス主演の「Take My Lead」にはヒップホップ好きの高校生が出てくる。そんな彼らに社交ダンスを教えようというのがダンス教師役のアントニオ。黒人音楽というルーツは一緒かもしれないが、音だけ聴くとまるで別物。彼の試みは、だから無謀とも言えるのだ。彼がガーシュウィンの曲をかけると、

It sucks! 「ひでえ!」
Corny! 「ダサい!」
Gramma’s music!「バアチャンの音楽だよ!」
Noise! 「雑音!」

 など非難ごうごう。止めてくれるなら話を聞くからとまで言い出す始末。リナ・ホーンの ”I Like the Way You Move”、ナット・キング・コールの“Fascination”などの名曲も彼らにかかっては形無し。

 黒人がジャズを聴かなくなったというのは本当なのか、だとしたらなぜなのか、今回たくさんの人々と話してみて報告したいと思っている。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 工藤 明子【 東京都 】
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