【ファンキー通信】僕らの携帯電話には「バイ菌」がうようよ!?

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 僕らがいつも使っている携帯電話。「もう携帯電話がなくちゃ生きていけない!」そんな人も少なくないはずです。手元にないと落ち着かないんですよね。

 そんなふうに手離せない携帯電話ですが、もしかしたらバイ菌でいっぱいかもしれませんよ。実はイギリスのマンチェスター・メトロポリタン大学のJOANNA VERRAN教授がこんな研究を発表しました。それは“携帯電話に棲息しているバイ菌の数はトイレの便座よりも多い”という衝撃の結果だったのです。

 なんでも、携帯電話は充電池などによる熱によって、バイ菌がとても棲みやすい環境になっているんだとか。いやはや恐ろしい・・・。でもこれって日本でも通用する研究結果なのでしょうか? 

 葛飾区にある衛生微生物研究センターに問い合わせてみると・・・「日本でもこの事象があてはまるということは一概には言えませんね。しっかり調査してみないと」というお答え。あくまでもイギリスの事例であるということでした。

 日本ではJIS法の改正により「抗菌性」が客観的似証明されるようになったそうで、この法律が定める試験方法をパスしなければ「抗菌性」を主張できないというシステムに変わったんだとか。最近の携帯電話のほとんどが、このような厳しい検査を通過して抗菌コーティングされたものなので、比較的安心できるということなのです。

 そこで、抗菌コーティングされている携帯電話を開発しているNECに、そのコーティングの効果を聞いてみたところ、「抗菌コーティングの効果につきましては、『JIS Z 2801』に適合しております」というお答えをいただきました。『JIS Z 2801』とは抗菌加工製品に関する工業規格のこと。JIS法による正式な検査をパスしているという証拠なのです。

 とはいえ、携帯以外の身のまわりのものにも細菌が数多く存在していると言われています。気になってしまうときりがないですが、ちょこっと心に留めておくことも必要かもしれません。(加藤克和/verb)

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