F1第14戦トルコGPは、イスタンブールパークサーキットで行われ、前日の予選でポール・ポジションを獲得したフェリペ・マッサ(フェラーリ)が自身、初の優勝を飾った。

 フロント・ローにフェラーリ、その直ぐ後ろにルノー2台が並び注目が集まったスタート。いきなりジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)とニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)が接触し、その影響を受けたキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)やラルフ・シューマッハ(トヨタ)らも、接触やスピンでピットへ戻る波乱の幕開けだった。一方、絶好スタートを切ったフェルナンド・アロンソ(ルノー)だが、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)に抑えられ順位は変わらず3番手のままだった。

 その後、フェラーリ勢2台に対して遅れをとったアロンソ。しかし、13周目にビタントニオ・リウィッツィ(トロ・ロッソ)がスピンしコース上にマシンを止めてしまう。すると、セーフティーカーが導入され各マシンがピットへ。フェラーリはマッサ、シューマッハ2台同時に入れるが、マッサの後に燃料を搭載したミハエルは、この間にアロンソに交わされ3番手に後退する。

 また、予想を超えた燃料を搭載したミハエルは、アロンソに徐々に差をつけられ、さらにコースオフまでしてしまい、マシンコントロールに悩んだ。しかし、周回を重ねる毎にそれも解消され、ラップタイムを早めアロンソに再接近。そして、燃料の少なかったアロンソがミハエルよりも先にピットインをする。しばらくして今度はミハエルがピットインするが、アロンソの前に出る事はできず、残り13周コース上での戦いに。

 ミハエルは後方から何度となく仕掛けるが、アロンソはポイントをしっかり抑え、最後まで前を譲らず2位のままフィニッシュ。ミハエルは3位だった。終始トップを走り続けたマッサが、自身初の優勝を飾るも、チャンピオンシップで2ポイントの差を空けられたフェラーリ陣営にとって、勝ちはしたものの素直に喜べない週末となった。

 残り4戦。次回はヨーロッパラウンドの最終戦、イタリアのモンツァ。フェラーリの母国でどんな戦いが見られるのか。

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