XFN-ASIAによると、中国の発電機器最大手、上海電気集団の王成明会長が不正行為の疑いで取り調べを受けていることが14日までに明らかになった。これは、上海市行政府の報道官がAFP通信に明らかにしたもので、中国共産党の中央規律検査委員会が同会長を「重大な党規律違反」の疑いで取調べているという。「重大な党規律違反」は、共産党が、汚職が行われている場合に用いる表現。

  同社は、香港証券取引所に提出した報告書の中で、会長の取り調べに関する詳しい情報が明らかになるまで、同取引所に上場されている同社株式が、同日、取引停止になったとしている。一般投資家への説明もまもなく行われる見通しだ。

  上海電気株の取引が停止されたのはこの1週間で2度目。8日に上海市の行政府が上海電気の幹部2人が取り調べを受けているとの報道を認めた。11日には同社が公式に、これら2人の幹部が逮捕された事実を認め、同日、同社株式は取引停止となったもの。2人のうち、Han Guozhangは拘束され、党規律違反の疑いで中央規律検査委員会の取調べを受け ており、もう1人のZhang Rongkun は当局の捜査に協力しているという。【了】