東京証券取引所は14日、国内最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「mixi」を運営するミクシィ(東京都渋谷区、笠原健治社長)のマザーズ上場を承認したと発表した。主幹事証券会社は大和証券エスエムビーシーが務め、上場予定日は9月14日。

 ミクシィ<2121>は1999年6月に「有限会社イー・マーキュリー」として資本金300万円で創業。2004年7月にSNS「mixi」を立ち上げ、1年足らずで会員数100万人突破を達成し、今年2月には現在の社名に変更した。7月末時点の会員数は500万人、閲覧件数は月間61億ページビューに達し、国内最大のSNSに成長を遂げている。

 06年3月期決算で、売上高は18億円、経常利益は9億円、純利益は5億円だった。同3月末時点での資本金は6420万円、発行済株式数は6万6000株となっている。

 同社によると、上場で調達する約69億円のうち、サービス強化のためのシステム開発、会員・アクセス数増にともなうサーバー設備の増設で約10億円、事業所拡大などの設備投資に約3億円を充当するとしている。

 上場に伴い、4500株の公募と2100株の売り出し、500株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う予定。62.75%を出資する筆頭株主の笠原社長は今回350株を売り出し、4万5350株を継続して保有する。第3位株主のサイバーエージェント<4751>は保有する5700株のうち、1050株を放出する。【了】

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ソーシャル・ネットワーキングサイト[mixi]
「オーバーアロットメント」(東証・証券用語)