【ファンキー通信】密かなブーム！ 美肌効果もあるフィッシュテラピーって何？

　ドクターフィッシュという魚をご存じだろうか？　体長12センチほどの鯉の一種なのだが、この魚は人の古くなった角質を食べるというちょっと変わった習性があるのだ。このドクターフィッシュと一緒に温泉に入ることによって皮膚病の治療効果のほか、美肌効果も期待できると言われている。これをフィッシュテラピーと呼び、最近密かなブームとなっているのだ。それにしても魚が皮膚をきれいにしてくれるってなんだかユニーク。

　国内でドクターフィッシュの繁殖、レンタルリースを行い、ドクターフィッシュの商標登録をお持ちの株式会社エコマネジメントさんに話を聞いてみることにした。

　ドクターフィッシュにはどんな効能があるんですか？

　「ドクターフィッシュは現代医学では治療法が見つかっていないとされる乾癬（かんせん）病などの皮膚病を治す効果があるとされています。トルコなど西アジアの温かい場所に生息し、地元では皮膚病治療法として親しまれています。まだ解明が進んでいないため、医学的根拠は分からないんですが、トルコやドイツにおいては実際に治療を受けた80％の人に効果が現れているそうです」（株式会社エコマネジメント 本山幸子さん）

　なるほど。なんだか不思議な治療法だが、効果はあるようだ。ところで、体験しているときはどんな気分なんだろう？

　「最初はくすぐったいんですが、慣れてくると低周波マッサージを受けているような感覚になります。多くのお客様から『気持ち良かった』と言っていただいております」（同）

　へ〜、気持ちよいのか。だったら試してみたいかも。ちなみにこのドクターフィッシュは関東ではお台場の「大江戸温泉物語」、箱根の「箱根小涌園ユネッサン」、関西では大阪「スパワールド」(8月10日以降)などの施設で体験できる。

　ドクターフィッシュは高温の水でも生息できるため、いい湯加減で温泉に浸かりながら鮮やかな魚を眺めてリフレッシュできる。その上古い角質を食べてくれて美肌効果が期待できるならこの上なく幸せである。（梅田カズヒコ／verb）

※上記施設では治療を目的としていない。