所負けちゃった、井上和香も号泣/HERO′S 有明
 HERO'S 2006〜ミドル級世界最強王者決定トーナメント準々決勝、所英男(日本/リバーサルジム) vs アイヴァン・メンジバー(カナダ/トリスタージム)の試合は、メンジバーが2−0の判定で勝利した。所は、2R終了間際に腕十字を仕掛けたが、極めることは出来なかった。TBSの番組キャスター井上和香は、所の敗戦に涙を流した。

 一回戦で敗れながら、ファン投票で選出された所は、沖縄で学んできたボクシングテクニックを発揮。左ジャブを放ちながら、軽やかなステップでメンジバーのワンツーをかわし、タックル。ヒールホールドを仕掛けるが、メンジバーの圧倒的なパワーの前に極め切れない。今度はメンジバーがバックを獲り、スリーパーを狙うも、所がくるりと反転しかわした。1Rからめまぐるしい寝技の攻防。

 2Rに入ると、メンジバーが所の両脚を掴んでパワーボム。さらにバックを獲り、左右の拳を所の頭部へ振り下ろした。肩固めの体勢へ持ち込むも、所が再び反転してかわした。今度は所がヒールホールド。さらに上四方固めの体勢へ移行し、腕十字に持ち込むも、メンジバーが回転して関節の方向をずらし、逃れたところで終了のゴング。判定は2−0で、メンジバーに軍配が上がった。

 所は試合後、リングサイドの前田日明スーパーバイザーの元へ駆け寄り、がっちりと握手。頭を深々と下げて会場を去っていった。TBSの番組キャスター井上和香は「(所に)勝って欲しかった」と泣きながらコメントしていた。

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