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東京・下町の盆踊り大会、喪服姿も踊りだす

東京・下町の盆踊り大会、喪服姿も踊りだす
買物帰りの女性たちも、ごく自然に踊りの輪に入る。東京・葛飾区の気さくな盆踊り大会。(撮影:穂高健一、25日)
【PJ 2006年07月29日】− 東京下町、葛飾区・立石駅前から路地ひとつ入った立石一丁目児童公園で、25日から3日間にわたって盆踊り大会が開催された。今年で32回目。主催は立石商店連合青年会である。同会場は約200坪弱の小さな公園だが、都内最大級の立石連合商店会(長谷川隆一会長)が推す盆踊り大会だけに、寄付名入りの提灯は約500個におよび、賑やかだ。

 戦前から戦後の一時期には3軒の映画館があった場所だと、大島前会長が教えてくれた。昭和30(1955)頃、映画館は廃業し、取り壊しとなった。しばらく空き地であったが、やがて葛飾区の児童公園となった。それから盆踊り大会がはじまったと経緯を語ってくれた。 

 同大会は毎年、子どもが夏休みに入った直後に実施している。夕方から夜9時まで、東京音頭、炭坑節など軽快なリズムが流れる。櫓からは太鼓と鉦。踊り手の約3、4割は浴衣姿だった。割烹着姿の下町のおばさんも踊っている。親と一緒にきた子どもたちは、金魚すくい(子ども200円、大人300円)、落書きせんべい(200円)の露天商で愉しんでは、踊りの輪のなかにもどっていた。

 喪服姿で連れ添う5人の中年女性が、同会場を通りがかった。近くの葬儀場であったお通夜の帰りらしい。彼女たちは太鼓と鉦の音に誘われたのだろう、ごく自然に両手を挙げて踊りはじめた。浴衣と喪服。そこに一瞬、違和感を覚えた。しかし、お盆は亡き人を供養するもの。盆踊りは精霊を慰める、あるべき姿なのだ。

 櫓太鼓を叩き、鉦を鳴らすのは、葛飾区・四ツ木の『音波太鼓(おとわたいこ)』で、母子の女性グループだった。姉妹のひとり高橋まゆみさん(20代半ば)から『音波太鼓』の特徴を聞いた。多くの太鼓打ちは左構え。彼女たちは『右構え』で太鼓を打つという。

 盆踊り大会が『葛飾音頭』の地元の曲で終わった。櫓から下りてきた土場ゆみ子さんからも、感想を聞いた。「毎年、この会場は踊るひとが増えてきているし、商店会や町会の方があたたかいから、気分よく、愉しく太鼓が叩けました」と語ってくれた。

 小さな会場の盆踊り大会だが、東京下町の気さくな雰囲気がたっぷり。「喪服で踊るなんて」と、五人が思わず顔を見合わせ、立ち去っていく光景が印象的だった。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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