駅のトイレなどでよくある光景・・・。用を足そうとトイレの中に入ってみると、そこにはおばちゃんが! そう、清掃員のおばちゃんです。男子トイレのはずなのに、おばちゃんが我がもの顔で堂々と清掃作業を行い、かたやなんだか申し訳なさそうに、ちょっと遠慮ぎみで用を足す男性たち。これってよくよく考えるとおかしいですね。いくら相手がおばちゃんといったって、男性は恥ずかしいんです!

 当の男性陣の話を聞いてみると、確かに「おばさんだし、特に気にならない」という意見の人も。さらに「大変な仕事だし、男子トイレの中までご苦労様ですと思う」などという、とっても懐の深い意見もあったが、これはかなりの少数派。「やっぱり、気になって落ち着かない」「おばちゃんだとしても見られるのは嫌だ」というのが圧倒的に多い意見。特に若い男性の場合は気になるようです。

 さらに、「必要以上にウロウロして、絶対に見ようとしている気がする」などと、ちょっと被害妄想気味な人も。こんなに嫌だと思っている人がいるのだから、なんとかならないの?

 「男子トイレを女性が掃除するということが起こるのは、コストを抑えるための人件費削減が原因にあります。人件費のことを考えると、どうしても男子、女子それぞれのトイレ清掃要員を別々にすることはできない。逆に、女子トイレに男性清掃員が入るのはもっと問題。そうすると、どうしても女性を雇って男子トイレに入ってもらうしかないのです」(清掃業者・関係者)

 なるほど。コスト削減がこのような状態を招いているんですね。そうすると、なかなかこのような状態が改善されるのは難しそう。中には「女子トイレは個室なんだから、おじさんでもいいじゃん!」などという乱暴な意見もあるようですが、これはあまりにも女性からの反発が大きそう・・・。しばらくは、このまま我慢するしかないのが現状かもしれませんね。

 まぁ、確かに簡単に改善できる問題じゃないとは思いますが、男性からしてみれば“男の恥じらい”もちょっとは考えて欲しいところですよね。(石橋夏江/verb)