【ファンキー通信】自然な現象!? 食後の睡眠、良い? 悪い?

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 ごはんを食べた後に眠くなっちゃうコトってありませんか? 実はコレ、生物学的にごく自然な体の反応だということがわかったんです。

 研究を行った英国マンチェスター大学の教授によると、食物にはグルコース(ブドウ糖)と呼ばれる糖分が含まれており、その糖分が脳細胞に作用することによって、人間を覚醒状態に保つために必要なオレキシンというタンパク質の生成を妨害するのだとか。

 要するに「覚醒作用が働かなくなるため、眠気が襲う」ということらしいが、いくら自然な反応とはいえ、食べてすぐ寝るのは「健康に悪い、太る」とよく言われますよね? また、最近では昼休みに午睡をとりいれる学校があったり、仮眠室を併設するリラクゼーション施設ができたりと、昼寝を肯定する流れも。実際のところどちらが正しいのでしょうか。

 「昼食後の昼寝が学習や仕事の効率を高めるということは、すでにさまざまな実験の成果としてわかっています。眠気が軽減すれば気分も爽快になり、集中力や意識も高まります。また、自律神経を整える効果もあるので、ストレス解消にも繋がるんですよ」(都内リラクゼーションサロン 店長)

 ん〜、効果が実証されているというのはポイントですね。では、もう一方の「健康に悪い・太る」という意見は・・・?

 「確かに食後の睡眠はカロリーを蓄積させやすくします。吸収された食べ物は体内に残りますし、睡眠よってエネルギーを消費する活動量が減れば、それだけカロリーが残り、度が過ぎれば肥満にも繋がります。よく『寝る前3時間は食べてはいけない』と言われているのも、そのためだと思いますよ」(某フィットネスクラブ インストラクター)

 とはいえ、実際には食後30分程度の昼寝で太るようなことはないんだとか。寝る前3時間説は、あくまで長時間睡眠を前提としたものなのだそう。頭がボーッとしたままと起きているよりは、昼寝をして頭をスッキリさせたほうが、かえってエネルギーの消費量が増え、痩せやすい状態になることもあるのだそう。

 ちなみに、2つの意見をまとめてみると、食後の睡眠は「短時間ならOK」ということになりそう。「正午あたりに昼食を食べたとすると、概日リズムの点からみても合理的で、最も効果がある昼寝の時間は、午後3時前までにとるおよそ10分〜30分の睡眠」(同店長)なんだとか。皆さんも早速試してみては?(清川睦子/verb)