16日、都内の地下鉄駅前で「GyaO 1000万人突破」を伝える“号外”を配布するUSENの宇野社長(撮影:常井健一)

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USENが運営する無料インターネット放送「GyaO」の視聴登録者数が16日夜にも、1000万人を突破することが分かった。本放送を開始した2005年4月から1年2カ月で、大台を越える。

 1000万人達成を目前にした同日夕、宇野康秀社長は社員らと本社近くの地下鉄駅前に繰り出し、自社で用意した「号外」を帰宅するサラリーマンや買い物客に、笑顔で手渡した。同社によると、宇野氏が個人出資するフリーペーパー「TOKYO HAEDLINE」の「号外」として2万部印刷され、都内の主要駅前で社員100人を動員して配布したという。

 USENが5月21日発表した2006年2月中間期決算では、「GyaO」への先行投資がかさむ一方で、収益源の広告売上げが伸び悩み、営業利益は前年同期比91%減の4億1500万円、経常損益は19億2500万円の赤字(前年同期は25億500万円の黒字)にとどまった。

 「号外」では、「GyaO」ニュース番組にレギュラー出演している楽天証券主任研究員の山崎元氏がコメントとして「1000万人突破は広告市場における追い風」と、広告不振にエールを送っている。【了】

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