企業向け通信料金一括請求サービス最大手のインボイス<9448>は14日午前、取締役会を開催、単身者向けマンション分譲を手掛けるダイナシティ<8901>の株式をライブドアグループから取得する決議を行ったと発表した。

 インボイスが取得する予定のダイナシティ株式は11万8320株で、同社発行済み株式総数103万9464株の11.38%(2006年5月26日現在)に当たる。06年3月末時点で、ライブドアグループの持ち株比率は15.3%。

 インボイスとライブドアグループは、ダイナシティの株式取得で既に大筋で合意している。同株式取得の総額は、今後の同グループとの交渉を通じ最終的に決定するとしており、金融機関からの借り入れで資金調達する方向で、国内外の複数の銀行・証券会社などと調整中。

 5月26日に発表したダイナシティの2006年3月期の連結決算で、売上高は前年比18.7%増の626億円、経常利益は同6.3%増の34億円といずれも過去最高。最終損益は、子会社の連結調整勘定を一括償却したことで多額の特別損失を計上し、3億円の赤字(前年は15億円の黒字)に転落した。07年3月期の連結業績予想は、経常利益が過去最高の43億円、純利益は23億円と、黒字転換を見込んでいる。【了】

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