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これが韓国の新鋭ロボットだ!(上)

これが韓国の新鋭ロボットだ!(上)
科学技術先進国を目指す韓国。その名は「アルバートヒューボ」。KAISTで研究中の博士課程の院生による説明にも力が入る。(撮影:今藤 泰資)
【PJ 2006年06月14日】− 本田技研の「アシモ」の開発に度胆を抜かれたのか、韓国では現在、ロボット開発に国力を傾注している。

 韓国忠清南道の太田(テジョン)広域市は、最先端技術の開発を目指す韓国の中部の都市だ。一時期、首都機能の移転先候補に上ったこともあり、案内の労をとって下さった「大徳ネット」CEO李石凰氏の話によれば、韓国のシリコンバレーと称される「大徳バレー」には、過去30年近い期間に、35兆ウォン(約4兆4000億円)もの研究費がつぎ込まれてきたという。

 この地で基礎研究と未来調査を担うのが、韓国科学技術院「KAIST」(Korea Advanced Insutitute Of Science And Technology)。大徳バレーには既に4000人近い博士号取得者が働いており、1971年の開学以来のKAIST卒業生も多い。国を挙げて先端技術に力を入れる韓国だが、先進諸国に遅れをとる技術開発の一つにロボットがある。

 とりわけ、ヒューマノイドロボット(人間型)開発に関しては日本が世界のトップ。朝鮮日報の伝えるところによれば、『韓国の知能型ロボットも競争力を100とした場合、日本は120水準で、総合能力の面で10年の開きがある』といい、先行する日本を米国、ドイツ、ついで韓国が追いかける構図になっている。2010年までに、100対105位まで格差を縮めるのが当面の目標とされ、ホンダの「アシモ」と比較して、この「ヒューボ」、120cmの身長はやや小さい。また体重は「アシモ」の54kgに比べ1kg多く、機能上まだまだ緻密さに欠けるようだ。

 その「ヒューボ」、興味を引かれたのが表情の豊かさ。ドイツ出身の物理学者アルバート・アインシュタインに似せた顔は極めて精巧で、暗闇で会えば悲鳴を上げそうな代物。なぜ、韓国のロボットがアインシュタイン風なのか疑問だが、宇宙飛行士のような「アシモ」に対抗する開発者オ・ジュンホ(呉俊鎬)教授の意図がうかがい知れる。

 階段の上下、曲線歩行、歩幅調節機能など「アシモ」より劣るこのロボット、5本の指に特殊な関節を有し、握手が可能になった。「アシモ」にはない機能だ。

 6月9日、KAISTを訪れたPJは、早速「ヒューボ」と握手してみた。その都度、丁寧に英語で返礼する。だが、先に握手した若い女性と明らかに対応が違う。相手によって微妙に反応が異なるのだ。解説するKAIST院生から、昨年11月の釜山APECでこのロボット、小泉首相と握手したと聞いたが、果たしてどのような返礼をしたのだろう。考えただけでも面白かった。

 「ヒューボ」以外にも、人間が乗って制御する大型ロボットがあった。ここまでくればSFの世界。大人にも充分楽しめる機械だったが、戦争ロボットに転用できそうで危惧さえ感じたのは杞憂か。
 
 筑波研究学園都市をモデルにしたといわれる大徳バレー。KAIST自体の存在にも、ロボット研究にも、日本を追い抜き、追い越そうとする意気込みが見られる。数年前、大徳ネットを訪れ、早朝から「松下幸之助」の勉強をする若者を紹介され、エネルギーの強さに驚いた。日韓両国、政治紛争はもう結構。このような技術競争を、ドンドンやればいいのだ。【つづく】    
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 今藤 泰資【 茨城県 】
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