村上ファンド代表の村上世彰容疑者(46)が5日、証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕されたことを受け、政界・財界から談話の発表が相次いだ。

 民主党は「村上代表は、これまであるべき市場の原則を唱道して資本市場の改革を強調してきた。言行が一致していないことになり、その責任は極めて大きい」と指摘。また、証券取引等監視委員会と金融庁についても、責任を追及していく考えを発表した。

 また、社民党は「金を稼ぐことだけを自己目的とし、そのためには手段を問わないという利潤至上主義、株価至上主義、拝金主義がむき出しになっただけである」と厳しく批判。必要があれば、関係者の国会招致などを求めるという。

 財界では、経済同友会が「インサイダー取引の事実があったのであれば誠に遺憾である。市場参加者には一層の自覚と責任ある行動を求めたい」との談話を発表した。【了】