松下やシャープなど家電メーカー5社とソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は5日、ブロードバンド接続機能を持つデジタルテレビ向けにポータルサービスを提供する事業会社を共同で設立することに合意したと発表した。

 会社設立に合意したのは松下電器産業<6752>、シャープ<6753>、ソニー<6758>、日立<6501>、東芝<6502>の家電メーカー5社とSCN<3789>で、2006年7月7日をメドに東京都港区に資本金10億で「テレビポータルサービス株式会社」(予定)を設立する。

 同家電メーカー5社は06年2月、「DTVポータル検討ワーキンググループ」を結成、デジタルテレビ向けのポータルサービスのあり方、その実現に必要なインターフェースなどについて検討を重ねてきた。その結果、国内外のテレビメーカー機器で共通利用できるオープンなテレビ向けポータルサービスを提供する事業の必要性で意見が一致、SCNも含めた6社で会社を設立することで合意に達した。

 新会社は、ビデオ・オンデマンドなどの映像配信サービスや各種の生活情報サービスなどを提供する事業者に幅広く参加を呼びかけ、パソコンのポータルサイトとはひと味違ったテレビ向けのポータルサイトを提供しようというものだが、参加事業者数やサービス提供時期などに関しては未定。【了】