11日に大久保地域センターで開かれた「メーデー不当弾圧を許すな 5・11緊急集会」。画像の一部に処理を施してあります。(撮影:佐谷恭)

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フリーターらが労働条件改善などを主張したメーデーのデモで、参加者3人が警察により逮捕されたのは不当だったと訴える「メーデー不当弾圧を許すな 5・11緊急集会」(自由と生存のメーデー06実行委員会・メーデー救援会主催)が11日、東京都新宿区の大久保地域センターで開かれ、約140人が出席した。

 主催者によると、4月30日にフリーターら約100人が、東京都渋谷区の神宮前穏田区民会館でメーデーの集会を開いた後、警察に届けた上で渋谷駅周辺までをデモ行進した。前年と同様にDJミキサーを載せた「サウンドカー」を先頭に歩く形式で、長時間労働撤廃などを訴えていた。警察や機動隊にはさまれながらデモ隊は進んだが、歩くスピードや音楽を流す行為にデモ開始直後から警告を受け、デモ終了までに、道路交通法違反で1人、公務執行妨害で2人が逮捕された。道交法で逮捕された1人は拘留請求されずに5月2日に釈放、残り2人は9日と集会当日に釈放されたという。

 集会に参加した人は「昨年と同じことをしたのになぜ」と逮捕への疑問を訴えた。約10日間拘留されていた男性は、留置所での数日間について体験などを語った。【了】

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