「生命のメッセージ展」で展示される被害者の等身大パネル。(撮影:東雲吾衣)

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交通事故やいじめなどで命を奪われた被害者の等身大のパネルを展示して、命の大切さを訴える「生命(いのち)のメッセージ展 in 国会 パート2」(「生命のメッセージ展」実行委員会主催)が16日から、東京都千代田区の憲政記念館と衆議院第2議員会館で始まる。18日まで。

 同展は今回で35回目を迎え、国会での開催は2003年に続き2回目。展示されるパネルは、被害者が亡くなった当時の背丈や体型を再現したもので、胸元には本人の写真と家族からのメッセージが添えられており、足下には遺品の靴が飾られる。

 今回の開催で代表を務めるのは、早稲田大学大学院1年の笹部真矩子さん。遺族以外が活動の中心となることで、交通事故やいじめなどを社会全体の問題としてとらえてほしいとアピールする。全国の約10大学が協賛するほか、超党派の国会議員約55人で作る「生命のメッセージ展を推進する国会議員の会」が開催を後押しする。

 自民党の逢沢一郎議員は「理不尽に命を奪われることのない社会を作っていきたい」とメッセージ展に寄せる思いを話した。また、同展運営委員長の井上保孝さんは、16日の一般公開について、「小さなお子さんを連れて親子で見に来てほしい」と呼びかけた。

 16日は憲政記念館で一般公開(入場無料)。17・18日は、衆議院第2議員会館で議員や官僚向けの公開となる。(つづく

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