【ファンキー通信】太った人は証券マンとして失格!?

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 いきなり失礼なこと言うな! と憤慨しないでくださいね。だって、デブが証券マンになったら困ることがあるんですもん。「ファット・フィンガー・シンドローム」って聞いたことありますか? あまりなじみのないこの言葉こそ、デブが証券マンになることで、起こりうるリスクを表しているんです。
 
 「livedoor辞書」の新語探検にはこう記してあります。「指の太い人がキーボードを打つと、押すつもりのなかったキーまで押してしまうことがある。それが証券業などの場合は、誤発注につながってしまうことから生まれたことば」。指が太い=デブ・・・。なんでもこの言葉、アメリカやイギリスの金融街では「誤入力」の代名詞として使われているそう。株式の売買注文は担当者がパソコン1台でできるんだけど、その注文画面が問題なんだって。株数と価格の欄が隣り合っているため、指の太い人は誤入力しやすい。2005年12月、400億円もの損失を発生させた、みずほ証券によるあのジェイコム株誤発注事件もまさにこのケースらしいですよ。

 ファット・フィンガー・シンドロームって言葉を知っていますか?

 「知っているけど、社内の人間は“誤入力”って言いますよ。この間の件があってから、より注意を促されているのは事実です」(大和証券マン25歳)

 つかぬことをお伺いしますが、社内に太っている人はいますか?

 「・・・そう言われればあんまりいないですね。見かけたら、あっ! と思うくらいですよ(笑)」(同)

 テレビやニュースでみる証券取引所での光景、確かにあんまり太った人は見たことないですもんね! ちょっとした打ち間違い、文章は書き直しがきくけれど、証券の世界では1度送信してしまったら、やり直しはきかない。誤発注が国際的な金融取引の混乱に繋がるなんてことだって、十分ありうるのです。証券取引で巨額を動かす彼らにエールも送りたいものです。(平田桃子/verb)

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