【ファンキー通信】ラブホテルの回転ベッドはなぜ消えた?

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 以前ラブホテルの取材をしたとき、ベッドを前にオーナーさんからこんな注意を受けた。

 「いま回転ベッド禁止だから、回した状態で写真撮らないでね」

 禁止なのになんで設置してんだよ・・・という話は置いといて、言われてみれば確かにラブホテルで回転ベッドを見かけることが少なくなった。そのオーナーさんの話によれば、落下したり回転に巻き込まれて挟まったりするカップルがいて危険なので、法律で禁止になったとのことだった。調べてみると1985年、「風営法」が「新風営法」に改正されたと同時に、回転ベッドがすたれ始めたみたい。

 「ファンキー通信」でもおなじみの、史上最強のラブホテルウォッチャーであるビタミン三浦氏に、回転ベッドが消えた背景をうかがった。

 「新風営法になってから、ラブホテルは旅館扱いに切り替わったの。旅館は保健所の管轄になるじゃない? それで『旅館に煽情的な動きをするベッドは必要ないだろ!』ってことで、回転ベッドが置けなくなったんだよ」

 現在でも風営法に許認可されているラブホテルは存在して、そこには回転ベッドが置かれているのだが(前出のラブホテルもきっとその類)、1985年以降に建てられたラブホテルには一切設置されていない。だから回転ベッドは稀な存在になってしまったというわけだ。

 ビタミン三浦氏の話によれば、回転ベッドが全盛期だったのは1974年頃。「団塊世代の方なら、知らない人はいない!」というぐらい超有名だったラブホテル「目黒エンペラー」が、関東で初めて回転ベッドを設置して、そこからブームに火がついたらしい。

 「当時はいろんなオモシロ回転ベッドがあったねぇ〜。振動装置がついたモコモコ型とか、天井まで上がって回転するやつとかさ。全面鏡張りの部屋で、回転しながらエッチ・・・とか、もう当時はね、『回転ベッドにハマッたら、社会復帰できない!』ってぐらいの快感があったね。ほら、AVとかない時代だから。(笑)あ、ちなみに鏡張りの部屋も、ラブホが旅館扱いになったと同時に禁止されたんだよ」(同)

 そんなメイク・ラブができるなら、ぜひとも回転ベッドを使いこなしてみたい! でも設置店が少ないから希少価値が上がって、回転ベッド部屋の価格も上がってたりするのでは?

 「逆に安いよ。風営法許認可のラブホテルは一切増改築NGだから、老朽化が進んでるの」(同)

 増改築がダメなら、これからどんどん回転ベッドのあるホテルは減少していきそう。でもご安心を。回転ベッド、某大手ベッドメーカーで売ってますよ! エロ目的で作られたものではないけど、円形で、回転&リクライニング機能が付いているそう。お値段は税込みで315万円なり。試しに買ってみる!?(遠藤麻衣/verb)

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