山手線運転中止

JR東日本は24日午前、東京都新宿区大久保３丁目付近で線路の一部に異状が発見されたため、山手線の内・外回り全線と埼京線、湘南新宿ラインの上下線の一部で運転を中止した。JR東日本は、運転再開を早くても午後４時ごろと見込んでいる。

　JR東日本広報室によれば、同日午前10時31分、大船発宇都宮行きの湘南新宿ラインの運転手から「普段と違う音を感知した」との報告を受けた。埼京線、湘南新宿ラインと、これと並走する山手線の運転を止めて、線路の点検を行ったところ、高田馬場駅から約600メートル新宿寄りの第一戸塚跨道橋の上で、埼京線、湘南新宿ラインと山手線内回りの線路で、長さ約50メートルにわたって最大で５センチほど隆起している個所を発見した。

　高田馬場・新大久保駅間に停車した山手線内回り電車の乗客約2000人は、午前11時30分過ぎから、その場で電車を降り、高田馬場駅に誘導された。

　JR東日本は、2003年から同跨道橋の拡幅工事を行っており、線路の変形は拡幅工事による可能性があるとして、調査している。

　◇各線の運転状況は次のとおり。

　山手線　内・外回りで全線運転見合わせ中
　埼京線　池袋−大宮間折り返し運転中
　湘南新宿ライン　池袋−大宮間/大崎−横浜間折り返し運転中
　川越線　埼京線への直通運転中止

【了】