画像提供/株式会社ワコール

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 「ペチャパイ この小さな胸で ペチャパイ 夢が育ってる〜♪」と歌っていたのはフォークデュオのブリーフ&トランクスであったが、最近ではその夢に膨らむペチャパイが激減している気がする。「たぶんBカップくらいだろう」と予想していた女性が、実際にはDカップだったり。「日本女性=貧乳」という概念は失われつつあるのか・・・。

 そもそも、なぜ日本人には貧乳が多かったのだろう? ここで頭をよぎるのが、「ブラジャーってつけないと巨乳になって、つけると美乳になるんだよ」という説。この場合の美乳とは「形の整ったハリのあるバスト」を指している。遮る物のないバストは大きくなりやすいが、ブラジャーによって補正されたバストは大きくはなりづらくても美しいフォルムを保ちやすい、といった意味だ。最近の女性たちの中には、露出度の高い服を着こなすため、敢えて「ノーブラにニップレス」なんて大胆な手法を取るコも多いと聞く。つまり、今より露出が少なかった過去の女性たちは、必然的に貧乳の道をたどるしかなかったのではないだろうか? ということは、昔の方が形は綺麗だったってこと!? そこで大手下着メーカー「ワコール」の宣伝部へ問い合わせてみた。

 「その説は医学的根拠がありませんし、信憑性もないですね。ただし、ブラジャーを着用して絶えず正しい位置にバストを保つことで、下垂を予防することにはなります」(ワコール宣伝部PR担当)

 どうやらブラジャーを着用することで胸の発育が妨げられる、というのは真っ赤なウソであるらしい。じゃあ、最近女性のバストが大きくなっている気がするのは・・・なぜ??

 「当社が1999〜2001年に行った調査によりますと、261名の20代女性のうち、Aカップ、もしくはAAカップの女性は59%とダントツに多いことがわかっています。実はこの結果、10年前とほとんど変わっていません。しかし、胴体の細い人についてはCカップ以上の割合が増えていますね」(同)

 確かにその当時のデータを比較すると、Cカップ以上の割合は12.5%から21.3%へと増加している。これについては「全体的に痩せ型の人が増えているものの、バストは小さくなっていないので、結果としてCカップ以上の人が増えたのではないでしょうか」とのこと。日本が未だ貧乳大国であることには変わりないが、女性たちによる「意識の変化」によって、目立たないものになってきているのだ。

 ちなみに周囲の男性たちに「どんなオッパイが好き?」とアンケートを取ってみたところ、「垂れてなきゃなんでもいい」など、形にこだわる意見が大半を占めた。巨乳より美乳、らしい。貧乳でも巨乳でも、とにかく美しさを目指せ!?(安田明洋/verb)