13日、ライブドア株の終値を示す東証の電光掲示板。(撮影:吉川忠行)

写真拡大

14日で上場廃止になるライブドア株は13日、最終売買日を迎え、前日終値より 7円安の94円で取引を終えた。前身のオン・ザ・エッヂが2000年4月に上場して以来、約6年間にわたる市場での取引に幕を閉じた。

 前社長の堀江貴文被告が「世界一」を目標としていた時価総額は986億4900万円と、捜査直前まで取引が行われた1月16日の約7300億円と比べ約8分の1まで縮小した。

 ライブドアグループをめぐる証券取引法違反事件を受け、東証は1月23日にライブドア株を上場廃止の恐れがあることを投資家に知らせる「監理ポスト」に指定。その後、有価証券報告書の虚偽記載を行っていたことが明確になったとして、堀江被告ら旧経営陣とライブドア社が起訴された3月13日に上場廃止を決めた。

 その一方で、事件発覚直後の1月18日、ライブドア株に大量の売り注文が殺到したことなどで、売買終了の20分前に全銘柄の取引を停止する異例の措置を取るなど、日本の証券市場におけるシステム能力の脆弱(ぜいじゃく)さも露呈した。

 取引を終えた午後3時、東京証券取引所内のマーケットセンターには報道陣約30人が集まり、円柱型の電光掲示板にライブドアの終値が示されると一斉にカメラのシャッターを切った。

 ライブドアの株主は上場廃止後、手持ちのライブドア株を売却するには、個別に証券会社などを通じて買い手を見つける必要がある。【了】

■関連記事
LD株、最終日は7円安の94円
証言・さよならライブドアバブル