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あの時、代打川相をコールできたなら…WBC

【PJ 2006年03月22日】− 21日のWBC(ワールドベースボールクラシック)で、日本の優勝という最高の形で幕を閉じ、日本中が興奮と喜びに沸いた。しかし、今回のWBCは、日本にとって『結果良ければ全て良し』という感が否めない。それは、ニューヨークヤンキースの松井をはじめとする、一流選手の出場辞退が相次いだり、微妙な判定に惑わされたり、準決勝に進んだのも、『棚からボタ餅』状態で、真の日本代表の姿だったとは言えないからだ。

 そして苦言を述べたいのは、ターニングポイントとなった準決勝、対韓国戦でのことである。6回終了まで0対0の投手戦。日本は7回表に、ノーアウト2塁という絶好のチャンスを得る。打席には横浜ベイスターズの多村。多村は長距離ヒッターだ。ペナントレースでバントをすることはめったにない。しかし、この試合展開からすると、バントが賢明だろう。むろん多村はバントを試みたが失敗、結局三振に終わった。

 ここで、こう思った人はいないだろうか。「中日ドラゴンズの川相を代打に出せれば」と。日本代表に選出された選手は確かに皆一流だ。ただ、役割分担ができていただろうか。厳しい言い方をすれば、多村に代わる選手は他にもいるだろう、次の打席に代打ホームランを放った福留でさえも、代わりになる選手はいるだろう。しかし、犠打の世界記録保持者、川相に代わる選手は、日本球界、いや世界を見ても他にはいない。

 バントという役割で、川相を代表に選んでほしかった。もちろん、川相のすぐれている点は、バントだけではない。守備の名手とも言われるほどだ。そして、40歳を超えるベテランとして、チームの精神的支えにもなり得ただろう。緊迫したあの場面で、顔色一つ変えず、バントを決める、犠打の世界記録保持者、川相の姿が見たかった。世界に見せつけたかった。【了】 
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 山田 志穂美【 神奈川県 】
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