【ファンキー通信】ミスると鞭打ち&電気ショック 世界一危険なゲーム機登場!

写真拡大

  「世界一危険なゲーム機」と噂されている「PainStation」(ペイン・ステーション)というゲームが、ヨーロッパで人気を集めているそうだ。情報によると「ケガ人が続出している」「ゲームでミスすると電気ショックを受ける」など、スリリングというよりも、もはや物騒な雰囲気すら漂わせている(大丈夫なのか・・・)。しかも、このゲーム機が期間限定で横浜にやってきている。怖いぞ! しかしやっぱり気になる。

 このゲームを期間限定で展示している横浜のアート展覧会「Electrical Fantasista」を主催するクリエイティブクラスター・代表の岡田智博さんに伺ってみた。

 「対戦型のピンポンゲームを画面上で行うんですが、ゲームでミスをすると 電気ショックや鞭打ち、電熱といった罰ゲームが下されます。本来はそれほど危険ではないのですが、ヨーロッパでは無理をし過ぎてケガをした例もあるようですよ」

 なんと! 噂は本当だった。しかしなぜ、このようなデンジャラスなゲームを制作しようと思ったのだろう?

 「ゲーム開発の現場は今、企業のマーケティングの意向を多分に受けておりまして、高感度な大人が『あればいいのに』と考えるような個性的なゲームがなかなか生まれてこない状況にあります。制作者はドイツのアート集団で、その状況を自分達で打ち破る意味で制作したようです」

 なるほど、そんな意図があったのか。ゲーム機も面白いが、こんなゲーム機を展示するアート展覧会もかなり面白そうだ。アートというとなんだか格式の高い文化だと思いがちだが、「Electrical Fantasista」は実際に体感できるような芸術作品を多数展示している。展覧会には作品を楽しむ一般客に混じって、若手芸術家が持つデザイン力や創造力を活かそうと考えるIT系・ゲーム系企業の関係者も多数訪れているようだ。

 「才能を持った芸術家と、投資力を持ったIT系の企業が出会うことによって、今よりITが、そして私たちの生活が面白くなると思います。そこでそれらをつなげる役割を担っていきたいんですよ」

 と、展覧会の主旨を語る岡田さん。ゲームといい展覧会といい、なんだか横浜は今、刺激的らしい。(梅田カズヒコ/verb)

■関連リンク
PainStation オフィシャル(English)
クリエイティブクラスター(展覧会「Electrical Fantasista」主催)