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ユーモアは人生の隠し味(下)

ユーモアは人生の隠し味(下)
数々の風船芸を披露する、川上千里さん。東京・千代田区の泉橋区民館で。(撮影:穂高健一)
【PJ 2006年03月09日】− (上)からのつづき。 大道芸口上の藤井進さんは『かたり・しんのすけ』という芸名をもつ。小道具のカセットを持ち込み、名調子のナレーションで演歌を聴かせた。『日本笑い学会』に所属する我孫子の川上さんは、日常の夫婦生活を題材にしていた。「妻には逆らわない、いつもニコニコの返事、ただし従わず」これが秘訣だという。「あなたはいつも返事ばかりね」。そう言われても、「はい、判りました」といい、ひたすら従わず。従えばストレスがたまるから。夫唱婦随の真髄をエピソードとユーモアで手短に笑わす。

 三分間の限られた時間内だから、風刺を効かせたコントがわりに多かった。「鳥の善戦むなしく、悲しく」というトリノオリンピックをテーマにした時事風刺は愉快だった。時のひとか? ホリエモンを題材にした小話が、PJの予想通り出てくる。「ホリエモン、小菅に行けば無一文」「ホリエモン家賃200万円から引っ越し、小菅の特別室で、政府から家賃補助」と逮捕が税金の無駄づかいだと皮肉る。「一カ月間は家賃〇円。居心地良くて、なかなか自白調書にサインせず」と笑いを誘う。
 
 重電メーカーの研修所所長だった平井さんは、いまでは三遊亭園塾と名乗る。リタイアしてから落語のプロになったひとだ。現役時代は寡黙な社員だったというから信じられない。シニア世代はひとたび打ち込むとなると、熱意と情熱とでは若者に引けはとらないようだ。

 こうしたシニアたちのたゆまない努力が自治体、老人施設、小学校などからの出演依頼につながっているようだ。プロに頼めば高額な出費。会のメンバーは手弁当並みの出演料でも喜んで応じているらしい。『手軽に、楽しめて、住民に喜んでもらえる』と年々、自治体からユーモア共和国への依頼件数が増加しているようだ

 女性の参加者が多いのにも驚かされた。港区の岡田さん(女性)は永年にわたって海外データバンクに勤務し、女手で娘三人を育て上げてきたという。必死で働いてきた。ときには先行きが真っ暗で絶望感に苛まされたこともあったらしい。子育てが終わり、自分探しをしているときに、「ユーモアスピーチの会」に出会った。やがて、つねに笑いの材料をさがす自分を発見できた。明るい人生を過ごせる、自信につながったと喜ぶ。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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