このファンキー通信でも、何かと関連の話題を取り上げてきたブラジルのカーニバルネタ。今回お届けするのは、このカーニバルに際して、ある「消毒スプレー」が発売されるという話。カーニバルに消毒? と、一見まったく関係がなさそうに見えますが、実はブラジルのカーニバルならではの、ある「行動」に深く関連した商品なんです。

 その消毒スプレーとは、口内細菌の除去を目的としたもの。とあるブラジルの製造会社が販売を始めたそうです。ナイスバディなお姉さんがセクシーな衣装を身にまとい、町中をパレードする本場ブラジルのカーニバル。ここではその熱狂に酔いしれる民衆の渦の中で、人々が行きずりの異性とディープキスするのはごく当たり前の光景なんですね。当然、見ず知らずの相手とキスをすればするほど、相手の口内細菌をもらって何かしらの病気になってしまう可能性も高い。その口内感染を予防しましょう、というわけで販売されたのが、この口内細菌除去のためのスプレーなんです。

 『Beiji(kiss)』と名づけられたそのスプレーは、その原材料にハチが生成するプロポリスという成分が使われている。プロポリスは自然薬として昔からブラジルで使われてきたものだとか。35mlボトルで5ヘアウ(約250〜300円くらい?)での販売を予定しているという。

 ブラジル政府は、今年だけでも2500万個のコンドームを無料で配布したりと、何かと性の病気には敏感。あるカーニバルでは「キスを、愉快なキスを、そして安全なキスを」というスローガンを掲げているほどです。セーフセックスならまだしも、セーフキスまでもお国をあげて提唱するブラジルでは、それだけ性に対してオープンなお国柄でもあるわけですね。

 一体、この消毒スプレーは、ブラジルでのヒット商品となるのでしょうか? 日本では流行りそうもない気がしますが、女性とのキスの前に、「ちょっと口内を消毒するから・・・」なんて言ったら、意外とジェントルマンだと思われる・・・かも! (太田健作/verb)

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