死者数が49年ぶりに7千人を下回った2005年の交通事故状況について、警察庁は「シートベルト着用率の向上」などを減少要因として発表した。ほかに「事故直前の車両速度の低下」「悪質・危険性の高い事故の減少」「歩行者の法令遵守」を要因としてあげている。

 同庁のまとめによると、昨年の交通事故による死者数は6871人で、5年連続の減少となった。過去最悪の死者数となった1970年の4割程度にまで減少している。今後の対策については、道路の構造面の改善など「警察庁と国土交通省が連携した対策が必要」としている。

 また、年齢層別の死者数では、もっとも多かったのは高齢者(65歳以上)で全死者数の42.6%、もっとも少ないのは若者(16〜24歳)で12.1%だった。高速国道の路線別死亡事故は、東北縦貫道と東名高速道路がそれぞれ26件で最多だった。【了】