アメリカのマサチューセッツ工科大学(以下MIT)の研究によると、人の集中力持続時間がどんどん短くなっているのだとか。その理由が「ネットサーフィンのしすぎかも?」と指摘されているから、常にパソコンを開きっぱなしの自分としては、無視できません! ヒマさえあればネットサーフィンしている人、結構いるんじゃない?

 集中力の持続時間は人の行動パターンによって変わってくるそうなのだが、なんでもネットサーフィンをしているときの行動パターンは、ものすごくせっかちなんだとか。せっかちな行動をとるときは集中できる時間が非常に短くなるので、目的もなく次から次へとクリックしていると、わずか数秒しか集中できないんだって。研究によると、その集中力の持続時間は約9秒で、それは金魚と同レベルなんだそう。人間が金魚と同じレベルって・・・恐ろしい事実です。

 ほぼ毎日ネットサーフィンをしている自分を振り返ってみると、確かにサーフィンしている最中は全然、集中できていない気がする。しかもちゃんと読まないくせに、見た目やタイトルで「つまらなそうだな」と思うとジャンジャカ次のサイトへ飛んでいくので、終わるタイミングというか、区切りがつけられない。それで時間だけどんどん過ぎていって、「結局この1時間、何やってたんだろう?」という、後の祭り状態になってしまうのである。

 MITは「目的を決めてからネットサーフィンすれば、関係ない情報を意識的に排除できるので本来の作業に集中できる」という見解を発表しているが、これは確かに効き目大だ。たとえば「今日はファンキー通信のネタを探すぞ!」という意気込みでのネットサーフィンをするのだが、そういうときは関係ないサイトに寄り道することもないし、「よし、これぐらいでやめておこう」とキリがいいところでストップできる。まあ、切羽詰まってるからかもしれないが、MITが言うように、目的あるネットサーフィンではちゃんと集中できる。

 とはいえ、本来のネットサーフィンってやっぱりとりとめもなくやるものなんじゃないかと思うけど、どうなんでしょう? 自然と寄り道しちゃったり、無関係なサイトに飛んじゃったりするものなのでは? 本当に集中持続時間を高めたいときは、「ネットサーフィン厳禁!」という貼り紙でもパソコンに付けて、仕事が終わるまで意地でもサーフィンしないことですね。(遠藤麻衣/verb)