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ウエッブ・ブラウザーFirefox物語

【PJ 2006年01月03日】− ウェブ・ブラウザー、Firefoxは、2004年11月、どこからともなく出現して以来、口づての評判で世界的なシェアは8%から10%に達し、ポーランド、ドイツ、その他の幾つかの国では30%に迫っている。ほとんどの市場では相変わらずマイクロソフトのInternet Explorerが独占しているものの、Firefoxの前進は、ウェブ・サーファーにマイクロソフトの独占に対し、目に見える選択肢を提示し、ブラウザー技術をさらに革新するという意図した結果であると、05年12月17日付英誌「エコノミスト」は伝えた。

 Firefoxの誕生は好奇心をそそるものだ。Netsacapeは企業としては1998年に消滅した。マイクロソフトに骨抜きにされ、AOLに売却されたが、AOLでは十分活用されないままお蔵入りしている。しかし、Netsacapeの従業員とブラウザーのソースコードは簡単には消滅することはなかった。彼らはシリコン・バレーの他の企業に散らばり、その多くいとしのブラウザーをもてあそび続け、そのコードを「オープン・ソース」に作り上げた。かくして、ブラウザーは密かにMozillaと呼ぶ非公式で自発的なプロジェクトのなかで生き続け、ついにFirefoxが生まれた。

 ミッチェル・ベーカー氏は、散り散りになったNetscapeの仲間のなかでいささか毛色が変わっていたせいで、Mozillaの代表となってしまった。彼女は、初めから、コンピューター狂の男性が群がるコミュニティーのなかで、唯一の女性で、一度もコードを書いたことがない。UCバークレーで中国語を学び、後に弁護士となった。彼女のNetscapeでの担当はソフトのライセンスに関わる仕事であった。いまも技術的なことはすべてブレンダン・エイヒ氏に任せている。

 彼女は800人にのぼるMozillaのボランティアをコーディネートしている。ボランティアの多くはGoogle、Sun Microsystems、Red Hatなどの会社から給料を得ており、その他のボランティアは道楽で参加している。Mozillaは、2003年、寄付と検索関連の広告収入で賄われる非営利財団となり、プロジェクトは公のものとなった。この財団は今年に入り40人の常勤スタッフを抱える(非営利の)子会社を作った。

 ベーカーは、Mozillaの使命はお金を儲けたり、マイクロソフトに打ち勝つことではなく、みんなが「モノカルチャー」に入り込んでしまうのを防ぎ、ウェブをより良い場所にすることだ、と強調している。自然環境と同様、科学技術においても、モノカルチャーは倒れやすい。彼女はFirefoxの出現で、マイクロソフトが自社のブラウザー刷新に再びお金を投じたのを見て、上手くいっていると感じている。インターネットの次のステージ(Web2.0)は、マイクロソフトが10年の長きにわたって独占を続けなければ、もっと早く出てきたはずだと、彼女は述べている。そして、ブログ、ポストキャスト、WIKISなどユーザー発のメディアはWeb2.0のメインストリームとなるだろう。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

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