安藤美姫

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 真央、悔しい3位。美姫は笑顔の6位。フィギュアスケートのトリノ五輪代表最終選考会となる全日本選手権は24日、東京・国立代々木競技場で女子のショートプログラム(SP)が行われ、2大会ぶりの五輪出場を狙う荒川静香(23=プリンスホテル)が68・76点で首位に立った。2位に67・30点で村主章枝(24=avex)。浅田真央(15=グランプリ東海ク)は終盤のジャンプをミスしたが、66・64点で3位。安藤美姫(18=愛知・中京大中京高)はほぼノーミスながら60・24点で6位だった。

 浅田真央は、トリプルルッツ、トリプルフリップからトリプルループのコンビネーションを決め、さらに難易度の高い片手でのビールマンスピンを成功させたが、終盤のダブルアクセルをシングルアクセルに変更してしまうミス。「悔しいです。疲れてたので慎重に跳ぼうと思ったら、すっぽ抜けてしまいました」。それでも、演技後に観客から大好きなレゴブロックをプレゼントされると笑みがこぼれた。トリノ五輪には年齢制限のため、出場することはできないが、「明日は、トリプルアクセルを2回跳んで、グランプリファイナルみたいな演技をしたいです」と意気込みを語った。

 安藤美姫は、演技を終えるとガッツポーズ。ひさびさに見せたほぼノーミスの演技だった。戦場のメリークリスマスの音楽に乗って、「とにかく頑張って笑顔で、プレゼントになるように滑りました」。ジャンプが回転不足と判断され、結果は6位だったが、「気持ちよく滑れることがなかったので、すごいうれしかったです」とホッとした表情を見せていた。

 明日25日はフリーが行われ、その結果を受けて、トリノ五輪日本代表の3人が発表される。

<全日本選手権 女子SP 上位6人>
1.荒川静香  68.76
2.村主章枝  67.30
3.浅田真央  66.64
4.恩田美栄  62.20
5.中野友加里 61.46
6.安藤美姫  60.24

<トリノ五輪代表選考ポイント>(12月24日現在)
1.安藤美姫  1865
2.中野友加里 1643
3.恩田美栄  1564
4.荒川静香  1560
5.村主章枝  1550

(参考)浅田真央 1901