今週のお役立ち情報
電柱の違法チラシは無くならないのか・・・
2005年12月07日09時46分 / 提供:PJ
【PJ 2005年12月07日】−
美観を損ねたり、歩行の障害だと嫌われがちな電柱だが、この電柱が無ければ私達のライフラインが絶たれてしまうことも事実だ。そんな物言わぬ電柱に「迷惑広告」を貼る族(やから)が後を絶たない。
Aさんが日課の散歩に出ると、県道両端の電柱に「風俗チラシ」が無数に貼られていた。電柱1本に3−4枚、一枚の大きさはB4サイズほどある。それが数百メートルにわたり続いていた。昨日の夕方は何も貼られていなかったから、深夜のうちに貼られたことになる。この道路は、小、中、高校生の子供たちが往来する通学路でもある。さすがにまずいだろうと思ったAさんは、「電力会社」に電話をしてチラシの撤去を要請した。「NTT」にも要請し、最後に「県の土木事務所」にも電話をした。電柱以外に標識の柱にも貼られていたからだ。同時に、警察にも連絡して欲しいと伝えた。
電話の最後に「自宅前にある電柱のチラシは、こちらで剥がします」と言うと、電力会社やNTTからは、「お気持ちはありがたいのですが、勝手に剥がされると困ります」と、思わぬ答えが返ってきた。「なぜ、ダメなのか?」と尋ねると「占有物扱いになるので困ります」と言われた。「ならば、いつ剥がしてくれるのか?」と聞けば「社内で検討し、警察へも連絡した上で対処します」との答えだった。それから二週間後、ある程度は剥がされたが、県が管理している標識柱に貼られたチラシは未だそのままだ。
自宅前にある電柱のチラシを勝手に剥がすことが出来ない理由の1つとして、電力会社や、NTTに電柱の所有権があるからだ。目の前でも私有地外の出来事だから勝手に手は出せない。言い換えれば、チラシを貼られて迷惑しているのは電柱を所有している企業ということになる。つまり、自宅前の電柱にどんな違法チラシを貼られても、勝手に剥がせば「法律」に違反する可能性があるということだ。隣家の庭へ勝手に入れないのと同じで、他が所有している電柱や柱のチラシには手を出さないこともある。県が管理している標識柱のチラシがいまだ剥がされずにいるのはこのためだろう。
この違法チラシを「合法」的に剥がす方法は無いのか?
いくら迷惑だからといって、法を犯すわけにもいかない。では、一般市民が「合法」的に剥がすことは出来るのだろうか。茨城県には、「茨城県まちの違反広告物追放推進制度」という制度がある。これは、各市町村の自治会や町内会、商店会などの団体が電柱の所有者と協定を結び、行政が許可を出すと定められた区域の、はり紙・はり札・立て看板など迷惑広告物を、第三者の立ち会いが無くとも撤去できる制度だ。
しかし、自宅前も含め向こう三軒両隣のチラシを剥がしたいと許可を求めても、今のところ個人では登録が出来ないのが現状だ。理由としては、個人で登録し広告物を撤去していれば、貼った側とトラブルになる可能性も考えられる。その辺の配慮を考えてのことかもしれない。その他の都道府県でも類似した制度は多数あるはずだ。
このような制度を使えば、町の違法チラシも減少していく期待はできる。しかし、貼る側にしてみれば「貼っても、貼っても、剥がしてくれる」と、逆に止まらないようにも思える。だからといって放置しておけば何も変わらない。「貼られてから剥がす」のではなく、「貼られない、貼らせない」街づくりは必要だろう。それ以上に企業や行政が取り組むことの責任は重いはずだ。地域に甘えることなく厳しい姿勢で臨むことを期待していくしかない。ある朝、自宅前の電柱に迷惑なチラシが貼られていても、それを勝手に剥がせないもどかしさが日々続く。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 瀬畑 真一【 茨城県 】
この記事に関するお問い合わせ / PJ募集
Aさんが日課の散歩に出ると、県道両端の電柱に「風俗チラシ」が無数に貼られていた。電柱1本に3−4枚、一枚の大きさはB4サイズほどある。それが数百メートルにわたり続いていた。昨日の夕方は何も貼られていなかったから、深夜のうちに貼られたことになる。この道路は、小、中、高校生の子供たちが往来する通学路でもある。さすがにまずいだろうと思ったAさんは、「電力会社」に電話をしてチラシの撤去を要請した。「NTT」にも要請し、最後に「県の土木事務所」にも電話をした。電柱以外に標識の柱にも貼られていたからだ。同時に、警察にも連絡して欲しいと伝えた。
電話の最後に「自宅前にある電柱のチラシは、こちらで剥がします」と言うと、電力会社やNTTからは、「お気持ちはありがたいのですが、勝手に剥がされると困ります」と、思わぬ答えが返ってきた。「なぜ、ダメなのか?」と尋ねると「占有物扱いになるので困ります」と言われた。「ならば、いつ剥がしてくれるのか?」と聞けば「社内で検討し、警察へも連絡した上で対処します」との答えだった。それから二週間後、ある程度は剥がされたが、県が管理している標識柱に貼られたチラシは未だそのままだ。
自宅前にある電柱のチラシを勝手に剥がすことが出来ない理由の1つとして、電力会社や、NTTに電柱の所有権があるからだ。目の前でも私有地外の出来事だから勝手に手は出せない。言い換えれば、チラシを貼られて迷惑しているのは電柱を所有している企業ということになる。つまり、自宅前の電柱にどんな違法チラシを貼られても、勝手に剥がせば「法律」に違反する可能性があるということだ。隣家の庭へ勝手に入れないのと同じで、他が所有している電柱や柱のチラシには手を出さないこともある。県が管理している標識柱のチラシがいまだ剥がされずにいるのはこのためだろう。
この違法チラシを「合法」的に剥がす方法は無いのか?
いくら迷惑だからといって、法を犯すわけにもいかない。では、一般市民が「合法」的に剥がすことは出来るのだろうか。茨城県には、「茨城県まちの違反広告物追放推進制度」という制度がある。これは、各市町村の自治会や町内会、商店会などの団体が電柱の所有者と協定を結び、行政が許可を出すと定められた区域の、はり紙・はり札・立て看板など迷惑広告物を、第三者の立ち会いが無くとも撤去できる制度だ。
しかし、自宅前も含め向こう三軒両隣のチラシを剥がしたいと許可を求めても、今のところ個人では登録が出来ないのが現状だ。理由としては、個人で登録し広告物を撤去していれば、貼った側とトラブルになる可能性も考えられる。その辺の配慮を考えてのことかもしれない。その他の都道府県でも類似した制度は多数あるはずだ。
このような制度を使えば、町の違法チラシも減少していく期待はできる。しかし、貼る側にしてみれば「貼っても、貼っても、剥がしてくれる」と、逆に止まらないようにも思える。だからといって放置しておけば何も変わらない。「貼られてから剥がす」のではなく、「貼られない、貼らせない」街づくりは必要だろう。それ以上に企業や行政が取り組むことの責任は重いはずだ。地域に甘えることなく厳しい姿勢で臨むことを期待していくしかない。ある朝、自宅前の電柱に迷惑なチラシが貼られていても、それを勝手に剥がせないもどかしさが日々続く。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 瀬畑 真一【 茨城県 】
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