子ども兵士として戦闘を経験したビルマ(ミャンマー)出身のゼヤー・リンさん(27)は4日、都内でライブドア・ニュースのインタビューに、「守られるべき存在である子どもが、世界中で戦争に巻き込まれていることを日本のみなさん伝えたい」と話した。

 ゼヤー・リンさんは「子どものころ、恐怖感もありながら、戦闘に参加することはコミュニティーの一員としての誇りだと思っていた。しかし、多大なプレッシャーをかけられた毎日でもあった。判断能力のない子どもは守られるべき存在で、政府軍や反政府軍に利用される状況はなくすべきだ」と自らの経験について語った。

 ゼヤー・リンさんは13歳でカレンニ民族進歩党軍部に徴兵され、17歳のときに最前線で政府軍との戦闘に加わった経験を持つ。5日から12月4日まで行われる「子ども兵士のいない世界をめざして」(アムネスティインターナショナル日本など主催)と題する講演ツアーのため来日している。【了】

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