19日朝、「第39回東京モーターショー」が開かれる千葉市の幕張メッセで「プレスデー」の開場を待つ報道関係者の列。(撮影:吉川忠行)

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世界の自動車メーカーが次世代の車や最先端の技術を競う「第39回東京モーターショー」(日本自動車工業会主催)が10月21日(一般公開は22日)から11 月6日まで、 千葉県千葉市の幕張メッセで開催される。開幕に先立ち19日から、報道関係者向けの公開が始まった。各社の展示ブースでは社長による概要説明などが行われ、派手な演出で世界各国の記者らを迎えた。

 39回目にあたる今回は、14の国・地域の企業239社などから計571台が出品されている。うち世界初公開が79台、日本初が120台と、計199台のプレミアム・モデルが披露(ひろう)される。原油高によるガソリン価格の高騰や、環境志向など消費者意識の変化にともない、燃費の良い車に人気が集まる中、「環境にやさしい車」をさらに進化させた出展車両に注目が集まる。エンジンとモーターを併用するハイブリッド車や、次世代技術として期待される燃料電池車など、各社が積極的に出展し、実用性を強調して最先端を競う。

 市販を前提として数年後の進化イメージを示すコンセプトカーとしては、流線形の滑らかなデザインに高級感をふんだんに演出したスポーツカーや、さまざまなライフスタイルや家族構成に対応した座席や荷室、ドアなど、奇抜なデザインと使い勝手の良さを両立したスポーツ多目的車(SUV)・小型車などが目立つ。

 東京モーターショーは、1954年に「全日本自動車ショー」として始まって以来、今回の第39回で半世紀を迎える。開催会場は、第1回から第4回までが東京都中央区の日比谷公園、東京都文京区の後楽園競輪場で開かれた第5回のあとは、東京都中央区の東京国際貿易センターを経て、現在の幕張メッセに至る。1999年の第33回からは乗 用車・2輪車と、トラックやバスなど商用車を分離して、それぞれ隔年 開催されたが、次回の再来年からは再び総合展示会として隔年で開催される予定。入場者数は 1991年の201万8500人をピークに、バブル崩壊以降はやや減少傾向にあったが、前回の 乗用車ショー(第37回)は142万4000人だった。今回は、混雑緩和のため従来より期間を4日延長。目標来場者数は150万人を見込んでいる。【了】

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