「オタク」というと、最近映画化・テレビドラマ化された『電車男』に象徴されるように、マニアックな男性像を想像しがちだが、女性の生活スタイルや意識に関する調査で、自分を「オタク」だと思っているた女性や、今後女性の「オタク」が増えると予測する女性が多いことが明らかになった。

 通信販売の千趣会(本社:大阪市、行待裕弘社長)が運営するベルメゾン生活スタイル研究所が9月29日から10月3日まで、同研究所のモニターバンクに登録している20代から50代までの女性を対象にインターネット上で調査を実施、2012人から回答を得た。

 「あなた自身が『私ってオタクだなー』と思えることがありますか」との問いに対して、「ない」と答えた人が53.4%、「ある」と答えた人が46.6%で、半数近い人が自分をオタクだと思っているようだ。内容も、毎朝パソコンに向かってデイトレードに熱中している専業主婦や大学時代から20年近くテレビゲームにはまっている専門職、中学時代からパタリロの単行本を現在まで買い続けている専業主婦と様々。

 「あなたの周りに女性のオタクがいますか」という質問には、「いない」と答えた人の61.1%に対して、38.9%が「いる」と回答。熱中する対象も「ゲーム」や「アニメ」、「アイドル」などが多いが、中には「韓流スター」や「中国」といった現代の風潮を反映していると思える答えもあった。「見た目は普通の女性」「外見はキレイなお姉さん」なのにオタクな話になると熱く語りはじめる・・・というところが男性の「オタク」と違うところか。

 「あなたは今後、女性のオタクが増えていくと思いますか」との問いについては、70.9%が「思う」と答えた。また、「どんなタイプのオタクが増えると思うか」には、ブログや掲示板書き込みなどのIT系が40.5%でトップ。次いでコスプレなども含むマンガ・コミック系が22.1%、ヨガやダンスなどのジム・体力系が18.9%と多かったが、クイズ・ゲームなどの知能系は1.4%と低かった。【了】