終始、神妙な面持ちで会見する杉村太蔵衆院議員(撮影:宗宮隆浩)

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先の衆院選で比例区南関東ブロックから初当選した杉村太蔵衆院議員(26)が27日、東京都千代田区の自民党本部で会見を開き、「自分でも予想していなかった当選で、国会議員の自覚も足りないまま無責任な発言を繰り返してしまった。大変反省している。有権者の方々、自民党に投票した方々、申し訳ありません。心からおわびします。一日も早く一人前の議員になれるよう精進していく」と語り、頭を下げた。

 会見は、各メディアの取材攻勢を受けていた杉村氏から党本部が相談を受け、政治活動への考え方を説明して一つの区切りとするという目的で開催した。100人を超す報道陣が詰め掛け、所信表明が10分、質疑応答が20分ほど行われた。

 杉村氏は終始、神妙な面持ちで会見。3連休中、これまでの言動や今後の政治活動について熟考したといい、一つひとつ言葉を選ぶように語った。発言に関しては有権者や先輩議員から「お叱りを受けた」と語り、「自分の政治に対する考え方がいかに甘いものか痛感した」と述べた。

 また、今後の政治活動のビジョンについても、「フリーター、ニート世代の代表として彼らの生の声を国会に届ける役割を果たしたい。若い世代がしらけず、あきらめず、将来に明るい希望を抱けるような政治を実現したい」と語り、「そのためにも今日から雇用政策、年金、教育問題を死ぬ気で勉強していく」と強調した。

 会見には、党広報本部長代理の世耕弘成参院議員が付き添い、会見後、「党は(杉村氏に)期待しているし、育てていきたい。勉強期間を設けたいので温かく見守っていただきたい」と、過熱取材を控えるよう報道陣に理解を求めた。【了】