ヤマ発、燃料電池二輪車の性能をアップ=静岡県とリース契約
ヤマハ発動機<7272>は12日、燃料電池二輪車「FC−me(エフシーミー)」を開発したと発表した。2004年9月から公道走行調査を実施した燃料電池システムを搭載した「FC06 PROTO」に改良を加えた。二輪車で液体メタノール水溶液を燃料に、公道走行を行ったのは同社が初めて。
  
  燃料電池の燃料は水素ガスの使用が一般的だが、同社では液体のメタノール水溶液を燃料としているため、改質器や圧力容器の必要がなく、出力特性を落とさずに軽量化が可能となる。「FC−me」では車両重量が69キログラムと約6キログラムの軽量化を図った。燃料タンク容量は3.2リットル、満タン時の走行距離は約100キロメートル、最高時速は40キロ、エネルギー交換効率(ガソリンの燃費に相当)は1.5倍。

  今回、同社は「FC−me」を静岡県に対して今月16日から、1台月額10万5000円でリースする予定。今後はさらに研究を加速させ将来的にリース販売や市場導入を目指すとしている。 【了】