画像提供:株式会社ワタミ

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 居酒屋といえば、生中(生ビール中ジョッキ)。そして居ること数時間、目がシバシバ。ああ、煙が目に染みる。という経験をした人はいませんか? タバコを吸う人を目の前に「煙が気になるんです」とはやっぱり言いにくいもの。

 このほど、煙のない空間で食事とお酒を楽しめるようにと、居酒屋チェーン、ワタミが東京都北区のJR赤羽駅東口に店内を全面禁煙にした新型店「手づくり厨房」1号店を開店させたという。そこで早速、株式会社ワタミの杉山さんに、お話を伺った。

 居酒屋といえば、「お酒とタバコ」のイメージがありますが、禁煙化を始めるきっかけとなったことが何かあったんでしょうか?

 「第一に、禁煙に対するお客様の強い要望があったことですね。第二に、私ども『和民』の次の居酒屋形態をどうしようかと検討するにあたり、有機野菜の素材のおいしさ、料理の匂い、鉄板で肉の焼ける音、盛り付けなどの見た目の美しさなど、できる限りお客様が五感で感じて味わっていただくために、あえて全席禁煙を導入しました」

 なるほど。しかし各地に存在し、いつも大人気の「和民」なだけに、どうして赤羽東口駅前店を禁煙1号店にすることになったのだろう?

 「赤羽は居酒屋が集中しています。ライバルが多い土地で成功すれば、その他の場所でも禁煙店を作ってもうまくいくのではないかと考えました。もっとも、分煙がすすんでいた場所だと出店もしやすいですね」(同)

 逆に言えば、分煙のすすんでいない土地に出店し禁煙居酒屋として大成功をおさめれば、禁煙居酒屋も浸透させやすいという考えだ。

 となると、赤羽の禁煙1号店「手作り厨房」の実際のお客さんの反応が気になるところ。

 「これが反応は上々です。『こんな店を待っていた』とか『よくやった』など励ましのメールを数多くいただいています。正直驚いています」(同)

 今後、禁煙しようかなと思っている人にメッセージをいただいた。

「食事は味わって食べるもの。きれいな空気の中での食事は、おいしいですよ!」(同)

 今まで、禁煙しようと思ってもなかなかできなかった方。禁煙居酒屋でプチ禁煙から始めてもいいんじゃないでしょうか?(文/verb)