25日、東京・両国国技館で新型『ロードスター』を発表するマツダの井巻久一社長(撮影:吉川忠行)

写真拡大 (全2枚)

マツダ<7261>は25日、7年ぶりの全面改良となる2人乗り小型オープンスポーツカー、新型『ロードスター』を同日発売すると発表した。東京都墨田区の両国国技館で行われた発表会で、井巻久一社長は「マツダのブランドイメージを引っ張るシンボル。マツダらしく居続ける証(あか)し」と強調。06年度を最終年度とする中期計画で掲げた連結出荷台数125万台、営業利益1000億円の目標についても「この車で達成する」と述べた。

 3代目となる新型の開発を担当した貴島孝雄開発主査は「ロードスターの開発コンセプトである『人馬一体』とは何か、再定義することから始め、開発に5年かけた」と紹介した。エンジンを従来の1.6と1.8リットルから、新開発の軽量2リットルエンジンにパワーアップ。車体はひと回り大きくなったが、エンジン本体の素材をアルミニウムにするなどして軽量化を進めて、車重を約10キログラム増にとどめ、前後均等の重量配分も実現したという。

 税込み価格は、新開発の6速マニュアルトランスミッション(MT)を搭載した機種で250万円、5速MTで220万円、6速ATで230万円。国内での月間販売台数は360台、年間4000台を計画している。欧州では年間1万8000台、米国で同1万6000台を見込み、同車のファンが多い欧米で重点的に投入する。

 また、新型の導入を記念して、6速MT搭載のプレミアモデル「3rd ジェネレーション・リミテッド」3500台を、日・米・欧で限定発売する。国内でも500台を販売し、税込み価格は275万円。

 ロードスターは、1989年の生産開始から約16年間で72万台生産されており、同車種の生産台数では世界一を記録。これまでに、米国で35万台、欧州で20万台、国内で15万台をそれぞれ販売している。【了】

■関連コンテンツ
livedoor 自動車

■関連掲示板
マツダ