【写真提供】(C)株式会社ココロ

写真拡大

 究極に人間に近づけて作られたアンドロイド・・・。声も肌の質感も人間そっくりで、おまけに飛びっきりの美人! ロボットと分かっていながらも、やさしく話しかけられたら、きっと癒されるんだろうなぁ・・・。そんなアンドロイドがレンタルできたら、あなたも借りてみたいと思いませんか?

 よりリアルで人間らしい美人アンドロイドを開発しているのは、東京都羽村市にある株式会社ココロ。こちらで開発されているアンドロイドは「いろいろな役を演じる(Act)」と「アンドロイド(Android)」を組み合わせ、アクトロイド(R)シリーズと呼ばれている。これまでに製造されたアクトロイド(R)は全部で6体。それぞれ違った特徴を持ち、さまざまな場面で活躍している。

 現在、愛知万博では4体が活躍中。そのうち3体は音声対話システムと連動し、接客案内を行っている。人間そっくりの動作で日中英韓の4ヶ国語での会話が可能。しかも、相手の顔の位置を判別し、顔をそちらに向けて話すという優れもの。また、大阪大学の石黒研究室には、人間が人間をどのように認識しているか調べる研究のためにアクトロイドが。大学独自のシステムを搭載した、その名もリプリーQ1。リプリーQ1は万博のプロトタイプロボット展や、先日大阪で行われたロボカップでも展示された。こちらも相手を認識し、マイクを向けインタビューする機能を持つ。

 そして残りの1体だが、なんとこれをレンタルすることができるというのだ。詳しい話を担当の松崎さんに伺った。

 「レンタル費用の目安は5日間70万円〜。各種イベントなどに貸し出しを行っており、大勢の前で自己紹介させたり、イベントの見所を紹介するなどして活躍しています」このレンタル用の1人に関しては、このコストパフォーマンスを実現するため、残念ながら会話能力を省いてある。

 「システムはシンプルでもそのリアルさは、ほかの5人同様。外皮、衣装、メイク、動作の仕方、声、すべてにこだわりリアルさを追求しています」(松崎さん)。

 このアクトロイド(R)は、まだまだ発展途上・・・。これからますます進化を続け、より人間に近づいたロボットが実現されていくに違いない。近い将来、あなたの話を聞いてくれる、あなただけのアンドロイドが実現するかもしれませんよ!(文/verb)